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結婚しないと幸せになれない!?


結婚しないと幸せになれない。

そんな言葉を女性たちは、ずっと頑なに信じてきたと思います。
だから、私のような独身女は、40を過ぎると、
結婚できない女というレッテルを貼られ、なんとなく、
既婚者たちから上から目線で見られているような、半分寂しそう・・・と同情されているような、そんな差別をずっと感じてきました。


私は、今50代。
一度も結婚しませんでした。

でも、結婚したくなかったわけではありません。

20代はじめのころに、結婚の約束をした人と同棲をしていました。
両親に紹介し、承諾を得て、
彼が立ち上げたビジネスが落ち着いたら籍を入れようという計画でいました。

当初は、ラブラブでした。
しかし!

数ヶ月経つと、些細なことで喧嘩が増えていったのです。

「後片付けをしてくれない」
「靴下を脱ぎっぱなし、なぜ洗濯機にもっていってくれないの?」
「私は、お手伝いさんではない」
1980年代、バブル真っただ中の昭和の日本はまだまだ、家事は女がするものと男性は思っていて、私の彼もご多分に漏れず、同様の人種でした。

私は、互いに働いているのに、なぜ私だけが家事をしなければいけないのか、どう考えてもわかりませんでした。
また、そのころは、今のようにライターの仕事をしていなくて、派遣の事務でした。
仕事はゲキつまらなく、居眠りすることも。
暇なので、18:30には帰宅して、夕食を準備して、彼の帰りを待っている日々が続いていました。

一方、彼は立ち上げたビジネスがうまくいき始め、生き生きとしていて、帰りは徐々に遅くなる。

なんだかつまんないなー。
私は、リビングの椅子に座って、一人ぼんやり思いにふけることが多くなりました。

結婚してからも、こうやって私は彼のために食事を作り、子どもが産まれ、育て、そして死んでいくのかー。

なんっかつまんないなーーーーー。
そりゃあ、彼の稼ぎがあれば、生きていける。

でもそれって、自分の自由とトレードオフなのでは?

さらに言えば、彼によりかかる依存人生なのでは?

他者に依存する代わりに自分を犠牲にする。自由を放棄することでは!?
私は、数十年経ったら、彼を、産んだ子どもを、責めるような気がしました。
貴方たちのせいで私は、やりたいことができなかった!

いや、私がやりたいことって何だろう?
だめだ、このままじゃあ、私はダメになる!

誰かに依存せず、自分が一生かけられるやりたいことを見つけて、まずは自分の二本足で立って歩けるようになろう。
そうなったら結婚しよう。

そう決意し、私は彼と別れました。

その後、コピーライターになり、自分の二本足で歩けるようになったときは、もう40過ぎ。
結婚したいなーと思ったのですが、周りは既婚者ばかり。
諦めました。

同時に、実際、結婚している友人や知り合いからは、いつも、聴かされていました。
旦那との喧嘩、愚痴。
離婚する人も増えてきました。
えっ?結婚して幸せになれるわけじゃなかったの?
令和4年、価値観は大きく変わってきたようです。

4/13に続く


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