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妻と子供のためにはもう古い

10年以上前に、ある異業種交流会で出逢った男性から聞いた話です。

彼は40代後半。
30代のころに立ち上げた小さな会社を経営していて、
業績も順調。

奥さんと娘さんと3人暮らしだと言っていました。
彼はいつもニコニコしていて、とっても誠実そうな方。

でも、ある日、みんなで食事をしているときに
衝撃の告白を受けたのです。
「妻が離婚したいって言うんだよね」

えっ?こんな誠実そうなご主人と別れたいってどんな妻?
彼はぽつりぽつりと語り始めました。

「俺、若い時に結婚して、絶対妻を幸せにしようと思って、
会社を立ち上げて一生懸命働いてきたんだ。

毎日、帰りは深夜。
大変だったけど、収入も増え、
妻や子供にいい暮らしをさせてあげられることに
ものすごく幸せを感じていたんだ。

ところがさ、最近になってだ
「私はいつも家で貴方を待っていて、寂しかった。
ずっと家族のことなんてかえりみてくれなかったじゃない!あなたは勝手よ!」
と言われたんだ。

ショックだったよ。
俺は、家族のために寝る間も惜しんで働いてきたのに、
いい生活もさせてあげているのに、勝手だって。

いやいや、このパターンの夫婦、昭和から平成にかけてよく見かけましたよね。

仕事人間のお父さんは家のこと、子育て、全部妻に押し付け、
家族の事なんか知らんぷり、だから夫婦仲は冷めきっていて、
離婚だの不倫だの、なんていうドラマが結構あったような。

私は、彼の話を聞いてて心底同情しましたよ。
でも、彼が良かれと思ってやってきたことは、奥さんは求めていなかったのでは?
収入も中くらいでいいから、もっと家に早く帰ってきて欲しかった、
土日は家族の相手をしてほしかった。そう思っていたんでしょう。

でも、収入がまた低いと、こんな男となんで結婚したんだとまた、文句を言う妻もいる。
男性って大変ですよね。

でも、もう令和。
21世紀。

そんな夫婦はもう絶滅危惧種かもしれません。

お金はそこそこでいいから、仕事はさっさと切り上げて自分たちの時間を
大事にしましょうというカップルが増えてきているようです。

今の30代くらいかな。
そして、互いに自立し合う。何かが起きたら、支え合う。
そんな時代になってきたんだと思います。

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