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【人生の中で子どもに出会う大人として、いつも意識していること】

「よろこばれ選ばれる養護教諭になる」

  
看護師として医療の現場でしか経験してこなかった私は、
  
「子どもの心理を知り、自分を否定しないで自分も他者も認め合える子どもを増やしたい」
  
という強いパッションだけで、
学校保健室という教育現場に
6年ほど前に飛び込んだ。
  

  
もちろん初任の学校では、
右も左もわからない状況の中で
先生方にお力を借りながら
頼り頼られを繰り返し、


  
任用最終日には
「先生が保健室に居てくれて、本当に有り難かった」
「この子が学校に行けたのは、先生が居てくれたからです」
  
職員室の先生方や
保健室を利用していた児童生徒、
保護者の方からわざわざお電話でお礼を言ってくださり、

  
お役に立てる任務ができてよかった
そんな風に思っていた。

  
  
その後も、ご一緒させていただいた校長先生から直々に「大西先生にぜひ来てほしい、次の産休任用は大西先生と決めていた」
などのご連絡をいただくこともあった。
  
  

今は、
修学旅行や校外学習の期間の
保健室でのお仕事を、
委託を受けてさせてもらえている。

  
それは、
常勤では務められないけれど、できる限り伺いたいと、お伝えしたことから
新しく市が始めてくれた事業。
  


  
初めての任用の時に、
決めていたことがあった。
  
それが
一流の養護教諭になる気で勤めること。




先日近所のスーパーに行ったら
見覚えのある人がレジの業務をしていた。
  

  
すぐにわかった。
四年前に保健室で仕事をしていた中学校で
毎時間保健室に訪れていた
当時中3の女子生徒だ。
  

  
商品のバーコードをよみながら、
私の顔を何度もみてくる彼女。
  
マスク越しだがお互いに微笑みあった。

  
「どこかで出会いましたよね?」
人懐こさからすぐに声をかけてしまう。
  
  

彼女が言った。
「保健室の先生ですよね!」
  


  
あれから4年、19歳になった彼女は
レジ打ちをしながら
当時のことを思い返してニコニコしてくれていた。
  
私も同じく、
4年ぶりに見た彼女の働く姿を
ニコニコして見ずにはいられなかった。
 
「ほぼ毎日ここで仕事してます!」そう笑顔で彼女は言った。
  
  

その中学校にいたのはたった4か月間。

  
でも、あの中学校の保健室で出会った生徒たちのことは、私の人生と今の仕事に大きな影響を受けた軌跡。
  
「私は居てもいなくても一緒」
そう口にした彼女と、話した時間はきっと無駄じゃない。
  
  
人生の中で出会い対話をしてきたことが、
その人にとって何かしらの前を向くきっかけになればいい、
  
そんな気持ちで
生徒たちと時間を過ごした。
  
  
ニコニコしながらレジを打つ彼女の姿を見て
無駄なことは何ひとつなかった
そう再度確信した。


  
今こうして
子どもたちの一番近くで
関わり、実践者として携われる、
  
そんな現実にいられることが
今、お母さんたちへのお仕事にも活かされている。



◆大西りつ子LINE公式
頑張り過ぎない面白がる子育ての考え方書いてます

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