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たたかえブルーハワイ。

かき氷には格差がある。
ブルーハワイとそれ以外だ。
言いたいことはもうわかったと思う。
ブルーハワイだけ原作が食べ物ではない。

まず、かき氷におけるシロップの意義から考えていきたい。
「味は一緒」と嘲笑され続けてもう何年も経つが、それではシロップの種類が豊富なことを説明できない。
味覚は他の五感によって左右されるものであり、色や名称などは最も影響を受ける情報だと思われる。

以上から、ブルーハワイの不遇さについて考えてみる。
そもそもシロップは無味無臭の氷に「味」を感じさせるためのものだ。
イチゴやらメロンやら、フレーバーの多くが既存の食品(ほとんどが果実)をもとにしている。

打って変わってブルーハワイはどうだろうか。
よくわからん「夏の爽快さ」だけを背負って戦場に立っている。
自分がブルーハワイなら不安で泣いていると思うし、運命を呪うと思う。

赤、黄、緑の中に青を足すためだけに生まれた存在だ。
青い食べ物など存在しないのに、無理くり編み出されたブルーハワイ。
食欲減退色という不利を身体に組み込まれながらも、定番フレーバーとして君臨し続けている努力はもう少し認められるべきだ。

ちなみに、ブルーハワイには同名のカクテルがあるらしい。
1957年にハワイのホテルで生まれ、ブルー・キュラソーなるリキュールを使っているそうだ。
歴史のあるカクテルで、古い映画で歌われた楽曲に名前は由来するという。

なんだ、ちゃんと食べ物に起源があるのか。
とはいえ、ブルーハワイと聞いてカクテルを想起する人はまずいないし、無理くり編み出されたのだろうという自説を覆す気はない。

まぁでも、こじつけだとしても洒落ている。
これならブルーハワイも自分のアイデンティティに自信を持つことができるだろう。

画像検索で出てきた写真を見ると、そこには青く輝くカクテルが――。

緑じゃん。

(調べたらちゃんと青いブルーハワイもありました)

今週の質問:「飲み会のいい思い出・悪い思い出」

出不精なのと交友関係が少ないので、飲み会の参加回数が少ないです。
東京に出てきてからは少し数も増えましたが、大学時代は年に3回あれば多い方、という感じでした。

酒を飲む回数も少なく、ワインは先日初めて飲みました。
「飲みたい」となることもなかったです。前は「酒で頭が鈍る、あの感覚が嫌い」と答えていたのですが、今はそうでもないです。
とはいえ、記憶が曖昧になるほど酒を飲んだ経験はまだないですが。

しかし、飲み会の雰囲気は好きです。
みんなの発言のタガが外れるのを、ニコニコして見ています。
アルコールがストッパーを外すというより、そう信じられている一般論にみんな寄りかかって、どんどん場が砕けていくのは傍から見てて好きですね。
なので、みんなの本音が聞ける飲み会は総じていい飲み会です。

ゼミなら研究の愚痴が出てきますし、創作者の集いならジャンルの現在に対する不満なんかもバンバン出てきます。
最近は「君たちはどう生きるか」で激論になりました。

逆に悪い思い出は、まぁシンプルに、初めて参加した大学の飲み会で吐いた奴が出たことですね。
「マジでいるんだ……」と思いながらカルピス飲んでました。

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