旅するスズメ

地中海周辺を気ままに旅したい!

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おすすめのブログです。

    • 敦煌 (映画)

       1988年の映画。佐藤浩市も西田敏行も若い。  古さを感じるけど、広大な砂漠を舞台にしたスペクタクル。 CGでは、この生々しい迫力は出せない。観た後は、砂まみれの気分。  人は、どんな時代に生まれても、自分がいる場所で、たくましく生きていくしかないんだな。

      • 後宮小説

         TVで放映された、アニメ「雲のように 風のように」が印象的で、原作となった本だと知って、購入。  中華(としか思えない仮想国?)を舞台にした漢語調の小説だけど、内容はむしろ柔らかく、キャラクターも魅力的。  高校一年生の時に読んだとき、史実なのかと思って読んでいた。この小説は、日本ファンタジーノベル大賞の第一回目の大賞受賞作。本には書評冊子がついていて、井上ひさし氏の書評を読むまで、フィクションだと気づかずにいた。小説ってすごいな、という印象を持った記憶がある("ファン

        • あの空の色

           欧州ひとり旅の紀行文。時は1990年。舞台はトルコ、ギリシア、イタリア、スイス、ドイツ、フランス。  この本を読んで、外国をひとりで旅したくなった。旅先は欧州からインドになったけれど、旅に出られたのはこの本の力が大きい。インドから帰ってからも、「地球の歩き方」のヨーロッパ編を読みながら、いつか自分もこんな旅をするぞ!と想像を膨らませていた。  まだ、トルコにしか行けていない(それも仕事)けど、いつかは、この本みたいな旅に行きたい。    

          北極海へ

           マッケンジー川は北極海につながるカナダの大河。この川を約3か月間かけてカヤックで下る、野田知佑のエッセイ。  魚を釣る、本を読む、ウイスキーを飲む、焚火にあたる、壊れたカヤックをなおす。寒さ、風雨、暑さ、蚊、クマ、現地の人たちとの交流。自分にはできないことがたくさんあるけど、この本を読む間だけは、カヤックに乗ったつもりになって、日常を忘れられるよ。  私はたまに山に登る。歩きながら、いろいろ感じたり考える。山にいる間だけは普段の生活と切り離されているし、自然の中に一人で

          アソーレス、孤独の群島

           杉田敦さんが書かれた、アソーレス諸島のファイアル島の紀行文。    アソーレス諸島は、大西洋のど真ん中に浮かぶ九つの島からなる。大航海時代にこの島を発見したと言われていたけれど、じつは紀元前にカルタゴ人たちが暮らしていたことが判明。  クジラ漁、ポルトガル文学、お酒。そして著者の内省。旅した気持ちにもなるし、文学作品を読んだような気持ちにもなる。こんな旅したいよ。  

          アソーレス、孤独の群島

          ロードス島攻防記

           十代の頃、ロードス島戦記と間違って買ってしまったのだが、こっちも面白かった(あっちもよかったよ)。この本を読んで、塩野七海が好きになったし、世界史も好きになったし、歴史が好きなのかなと認識するきっかけになった本。  第一章のタイトル、「薔薇の花咲く古(いにしえ)の島」、という文言が好き。  聖ヨハネ騎士団とオスマン・トルコの戦いが、様々な視点、立場から書かれていて、読んでいると賢くなった気になる。そういうのも、小説の楽しさなんだな。  

          ロードス島攻防記

          普通の生活

           景山民夫のエッセイ。  どこまで本当か嘘か、わからない。でも、読むと元気が出る。小さなことは気にしなくてもいいかと。もっともっと、生きることを楽しみたいって思える。何より、海外へ行きたくなる。  十代の頃にこの本を読んでいたのだが、二十歳過ぎてインドへ行くまでの、海外へ行きたい願望の一要因にはなっている。  いつか、南の島のプライベートビーチで、好きなだけ海を眺めて過ごしたい!

          ベニスに死す

           ルキノ・ヴィスコンティの映画がいい、という話がラジオから流れてきたのが、頭の片隅に残っていたので、BSプレミアムで放送される「ベニスに死す」を軽い気持ちで録画した。  頭で考えることをやめて、目の前の出来事を感情に任せながら眺めて観るのが心地よかった。何時代かはっきりわからないけど、昔の話。ベネツィア。おじさんの行動と思い出を淡々と眺める。不思議なんだけど、癒された。音楽と映像が優しくて染みたよ。

          ベニスに死す

          シェルタリング・スカイ

           最近、映画「シェルタリング・スカイ」を観た。  最初に観たのは中学を卒業した春。サハラ砂漠の雰囲気に惹かれて映画館へ足を運ぶが、子供にはほとんど理解できなかった。  社会人になって数年後、ツタヤでDVDをレンタルして観る。毎週末DVDを借りていて、他に観たい映画もなかったから借りたのかな、ほとんど記憶にない。  そして、結婚して10年以上たった今、「ベニスに死す」みたいな映画を観たいなーと思い、何故かこの映画を思い出して観なおす。奇しくも、主人公たちポールとキット夫妻も結

          シェルタリング・スカイ