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スウェーデンでプリスクールを運営しているとある女性の話。

どうも皆さんレジル教育ラボのさむです。今回はスウェーデンでプリスクールを運営しているmaiさんという女性にインタビューさせて頂いた時の話をまとめて紹介します。

【本記事のフロー】
・スウェーデンにおける就学前教育の立ち位置
・プリスクールでは何をしているのか?
・スウェーデンで教員の賃金を上げてどうなったのか?
・スウェーデンでの教育課題

スウェーデンにおける就学前教育の立ち位置

スウェーデンでの就学前教育は民主主義・個人の自由や人格・男女間の平等・団結力・生命の尊厳について学ぶ場所として捉えられている。

このような問題について教えることは義務として考えられているため、大人も固定観念を持たないように常に心がけている。子供の学びたいという意欲を奨励するために存在している。

日本とは全く就学前教育に関しての関心が違うわけです。このように幼児期から手をかけられたという意識があるので子供も大人になったら教育に力を入れるのでしょう。その結果として幸福度の向上が見られるのでしょう。

大人は子供のことを一人の人間として扱うので子供も伸び伸びと生活できるわけですね。

プリスクールでは何をしているのか?

教員は教育要領を大きく5つにカテゴライズして学んでいることが多い。それは以下の5つだ。
・教育の価値観(民主主義等)
・幼児期の遊戯
・コミュニケーション
・保育
・講義や授業

教育要領には発達と学びと題して子供が学ぶべきことが20数個書いてある。全ては書ききれないので例を挙げると以下のようになる。
・言語(自己表現の方法)
・算数の概念を教えている
しかし子どもたちの興味や意思が反映されるのが重要視されているので子どもたちの意見を取り入れている。そのために教えている内容は学校によって違うようです。

スウェーデンで教員の賃金を上げてどうなったのか?

私とmaiさんが初めて会話をしたのが私の記事でしたのでこちらに関しても書かせていただきます。

スウェーデンでも教員の待遇に関しての課題観があったために教員の給料を上げたようです。新規教員の給料をある程度上げないといけないことになりました。そのために転職者が急増して学校の運営が不安定になってしまったそうです。

そのために一概に日本で給料を上げたほうがいいとも言い切れませんね。もちろんシステム面を整備していれば起こらないことでしょうけど。

スウェーデンでの教育課題

スウェーデンでは学習指導要領が割とルーズです。この時期までにこの内容を終わらせておいてください、教材も自由です。という形です。

先生の裁量が大きいがゆえに先生の経験値や能力の違いが顕著にででしまいます。スウェーデン全体を見れば地域格差があります。優秀な先生を確保するのが難しい地域と優秀な先生を確保できる財政のある地域の差を埋め、全国で一定水準を満たすことが大きな課題です。

というのもスウェーデンではどの学校に行っても同じような教育を受けられることを重要視しているためです。先生によって成果物が変わると困るわけですね。

日本は指導要領が決まっているのでリスクが低いですがリターンもないです。スウェーデンではハイリスクハイリターンということですね。

教育という平等であるべきものでリスクが存在してしまうことは大きな課題になっているということです。かと言って日本が良いかと言われればそうではありませんが。

今回はスウェーデンでプリスクールを運営しているmaiさんに様々なことを教えていただきました。本当にありがとうございました。

maiさんのnoteアカウントを貼っておきますのでぜひとも皆さん見に行ってみてくださいね。

スウェーデンで校長になったら *mai*

では今回はここまで。ありがとうございました。

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