スウェーデンで校長になったら

17歳の時のあの決断から、見える景色が目まぐるしく変わっていった。日本に、スウェーデン…

スウェーデンで校長になったら

17歳の時のあの決断から、見える景色が目まぐるしく変わっていった。日本に、スウェーデンにすごく感謝したし、日本に何かを返したいなんて偉そうなことを思うようになった。大人も子どもも誰もが自分の可能性を信じることができる世の中にするために自分は何ができるんだろう。

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女の子に生まれたあなたは…【スウェーデンの銀行SEBの広告動画】

【字幕を付けて編集する技術がないので、簡単な訳を載せました】 こんにちは、パウラ 統計的に言えば、あなたは男の子の半分くらいしか資産を持てない これがその理由 あなたの両親はお金に関わる決定にあなたを参加させてくれない 仕事では男の人ほど感謝されないし、キャリアを積むのも時間がかかるし、給料も10%低い もし子どもが生まれたらあなたがパートタイムで働くことになる確率は男の人の3倍 それはあなたの年金が30%低くなることを意味するの あなたが家の所有者である確率も低い 統計ではそうなってるの でも、そうなる必要はない (資産を)「所有すること」は自由を手にすること 自分の家を所有するという自由 投資するという自由 企業するという自由 さぁ、統計を変えましょう スウェーデンのSEBという銀行の広告動画。世界的に男女平等の浸透度が高いと言われるスウェーデンで、私も住んでいてその恩恵を感じています。でもこの統計も間違いなく現実。 こちらの10‐20代の子達が「スウェーデンはまだまだ平等じゃない。」と言う理由。そう感じている若者がいるならこの国はまだ変わっていけるだろうな。 私は女のひとに生まれてよかったと思うし、被害者ぶるつもりも暇もない。そんな単純な話じゃないし、自分の信じることを振りかざす必要もない。だから普段こんなことパブリックに書かないのだけど、動画を見てつい気持ちが溢れたみたいで笑 女であるが故に「生きづらい」と感じたことはもちろんあるけれど、幸いにもそれを打ち消してくれるような機会やひとに恵まれてきた。 私が細かいことに気づくひとだと評価されることがあるなら、それは私が女だからじゃないし、 私がハードワーカーだと評価されることがあれば、それは私が日本人だからじゃない。 私の男友達が異例の昇進したのは彼がダブルワークしながら努力したから。お隣さんが作った音楽がヒットしたのは運がよかったからじゃなく、ぼろぼろのmacで音楽をつくり続けたから。 世の中には視界を曇らせるラベルがたくさんある。 「男女」「大人と子ども」「国籍」「貧富」 ひとはただのひとだというクリアな視界は保ちたいな。

    • できる、できない、の暴力

      私たちは何をもってひとのできる、できないを判断しているのだろう テストで「正解」を書けば「できる」 テストで「正解以外」を書けば「できない」 のだろうか 「できない」のであれば何ができないのだろう 問題の理解?正解の出し方?心の落ち着け方? 「できる」のは何ができるのだろう? 計算の仕方?数学的概念?自信? テストで「正解」を書けなかった子は本当に理解していなかったから解けなかったのか その子の中にある能力や知識のある・なしをたったひとつの方法で判断するのは

      • スウェーデンの就学前教育における評価とは

        就学前教育において評価する対象は子どもでなく、私たちの日々の仕事そのもの。 だから就学前教育の学習指導要領の目標の欄には 「就学前学校が子どもたちの成長のためにすべきこと」 として書かれている。子ども達が達成すべきことではない。 私たちが日々していることが学習指導要領にあるような成長や身に着けてほしい能力にきちんとつながっているのか? なぜつながっているとわかるのか? そういったことを常に問いかけ、教育の質の向上を目指すために行われるのが Systematiskt

        • おやこのくふうさんでの連載を開始しました😊 中山先生との対談で、とっても楽しかったです! 良ければ読んでみてください🙇‍♀️ https://oyako-kufu.com/articles/293

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        • スウェーデンの教育
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        記事

          やっぱり自分の考えてることを口に出すって大事なんだなー! ひとりで考えてもまとまらなかったことが、同じような想いで活動してるひとと話すことですごくクリアになる。 わくわくがとまらなくて、そわそわする!笑

          やっぱり自分の考えてることを口に出すって大事なんだなー! ひとりで考えてもまとまらなかったことが、同じような想いで活動してるひとと話すことですごくクリアになる。 わくわくがとまらなくて、そわそわする!笑

          スウェーデンの教育はタダじゃない(改訂版)

          その理由の一つ目は財源が自分たちが払っている税金だから、です。 みんなで一緒に負担することで個人の負担は減り、収入格差で教育の機会が平等に与えられないという状況が避けられます。(ここでは社会経済的背景は無視しています。個人の収入で住める場所が決まり、そこから通える学校が決まるので、不平等などはあります。) 日本ではひとりの子どもにかかる教育費が1000万だったでしょうか。社会人として働くようになって改めてその負担の大きさを感じます。そんなお金みんなどうやって工面してるの?

          スウェーデンの教育はタダじゃない(改訂版)

          スウェーデンが教えてくれたこと

          大人が自分の話を真剣に聞いてくれる 大人が自分の考えに興味をもってくれる 子どものくせにって言わないの? 偉そうにって言わないの? 思ってること言ってもいいの? なんでそう思うのって聞いてくれる 大人が世の中の正解じゃなくて、自分の経験を教えてくれる 自分の考えに聞いてもらえるような価値があるの? 私の答えを否定しないの? 私もひとの話をちゃんと聞こう うんうん、だけじゃなくて この人の見ている世界を見に行こう 相手の意見を否定することなく 自分の意

          スウェーデンが教えてくれたこと