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人の生き様(あり方)は 【所作】に現れる

これは、洋服屋あるある
ファッションに関わってきた人は
洋服の扱い方は、
多分、一般の人以上に丁寧です。

服をハンガーにかける
服をたたむ
服を洗濯する

外出から帰宅したら
ハンガーにかける
その時に汚れがないかどうか?
*はやめ、早めのケアーが大事

選ぶ洗濯洗剤の成分なんかも
この娘にあっているのかどうか?

この普段からの愛情というか?
扱い方の所作は
その場限りでつくろっても
意外とバレてしまいます。

ちなみにこのウンチクは
入社したばかりの
アパレルスタッフに耳だこくらい
お伝えさせて頂きました。

服すき〜と言いながら
洗濯はお母さんがやってくれてる〜
プルオーバー(かぶり)の服を
ハンガーの肩部分から
外すことをシレッとやっちゃう娘も
意外にも多かったりします。

オイオイ!!
ニットの首が伸びとるで〜

服屋も長い時間を
洋服と関わりながら
無意識のうちに服との関わり方が
深まってきて
【商品が売れた!!】から【ウチの娘お嫁に行った!!】
そんな風な気持ちになってきます笑


モノとの関わり方
普段からの愛情の注ぎ方は
人がモノを扱う時の所作に現れます。

取り繕ったり
その場限りは結構バレてしまいます。

私は、アパレルメーカーを卒業した後
伝統工芸品を扱う
六本木ミッドタウン内にある
THEcover Nipponというお店で
ご縁を頂きました。

こちらのお店のご縁から
モノを創り出す
たくさんの職人さんと
お会いする機会を頂きました。

モノを自分の手を使って創り出す。
それは、先祖から引き継がれた
技術やあり方の継承
親から子へ受け継がれていくことは
技術的なことだけではなく
あり方も一緒に受け継がれています。

職人さんたちは
自分の作品はもちろんのこと
他の人の作品を扱う時にでも

必ず、
両手を添えてモノを扱います。
その手は大切な我が子を
抱きしめているように

モノへの敬意を持って
モノを扱っています。

片手でモノを扱うなんてことは
ありません。

この所作は
その場限りではなく
日常からモノを大切に扱うことを
あり方として培ってきているからです。

私は、モノを創る職人でも
アーテイストでもありません。

モノの目利きがあるかって
言われると
大した知識はありません。

モノを大切に扱っている
職人さんの創りだしているモノは
一流だと思っています。

プロ意識があるからこそ
モノの扱い方が美しい

所作はあり方を
映し出す鏡だと思っています。

それは、
試行錯誤しながら
長い時間をかけて
向き合ってきた人だから
自分の作品だけではなく
人の作品に対しても
リスペクトしているのです。

ここまでで1000文字
もう少しだけ
お付き合い頂けたら
嬉しいです。

昨日のnoteに書かせて頂いた
茅ヶ崎のお祭り
浜降祭で担がれたお神輿

お神輿を創っている職人さんのことに
触れていきたいと思います。

茅ヶ崎市今宿に生まれ
松尾大神のお神輿を
身近に見て
育ってこられたそうです。

お神輿が欲しい

小さな子供がミニカーが
欲しいのと同じように
お神輿が欲しい
お神輿は神社にしかなくて

無いなら
自分で創り出す。

お神輿が好きで
お祭りが大好きで

お神輿屋さん
お神輿職人になったそうです。

親から継承されたのではなく

茅ヶ崎今宿という土地から
あり方を継承され

お神輿に魅了され
お神輿が大好きだから
お神輿職人になる夢を叶えています。

お神輿は神社にあるモノ
欲しいから
自分で作ろうなんて
凄すぎますよね。


ご自身が育った町への貢献

少子高齢化
お祭りの魅力
お神輿を知ってもらいたい

これからの時代を担う
子ども達に
活動を通じて伝えています。

【親から子へ】

職人さんの長男さんは
大阪のだんじり祭りで有名な町
岸和田市で屋台などに使われている
木工の装飾をつくる修行をされているそうです。

お父さんの背中を見て
育ってきた長男さんは
お神輿屋さんになることが
小さい頃からの夢

親から子へ
そのあり方が継承されていくこと
本当に素晴らしいと感じました。

賑やかで楽しい
お祭りが終わったあと
お神輿は解体されます。


お神輿を解体しながら
パーツの
一つひとつを
丁寧に布で磨いている姿は
モノへ
お疲れ様、ありがとうを
伝えているように思えるほどでした。

両手を添えて
箱にしまう所作
扱い方を拝見していて

お神輿と幼少期から関わり
愛情を込めて育んできたからこその
プロの職人さんのあり方を
学ばせて頂きました。


【技術と在り方】

モノに対して
向き合ってきた時間、
愛情の深さは、

何気ないモノの扱い方に
自然と現れます。

所作、モノの扱い方は、
その人のあり方
人生をも映し出しているように
思います。

今あなたの目の前にある
飯碗も
どこかの職人さんが
つくったモノです。

目の前にあるモノは
当たり前に
そこにあるのではなく

職人さんたちが
長きに渡る丹念を重ね
技術を継承されてきたからこそ
感動を与えてくれます。

モノの価値を値段という
ものさしで測る人が一定数
いらっしゃいますが
この長きに渡る
努力や時間を考えたら
モノの価値に対する価値観は
違ってくると思います。


毎日、毎日
愛情をかけてきたから
今目の前にあります。

両手を添えて
大切に扱わなきゃなあって
そう思ってもらえたら嬉しいです。

















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