032.わたしのおなかのなか ままのおなかのなか
「ママと赤ちゃん」ってすごい!と思いませんか?
まだご覧になっていないという方は、少しお時間があるときに、ぜひ!
特に、妊娠中の方や出産を控えている方、育児中の方に見ていただきたいと思います。(もちろん、その他の方にも見ていただきたいですが。)
いかがでしたか?
ずっと一緒にいるのに会えない。出産を乗り越えて、ようやく「はじめまして」と出会える。
「この世界で一番特別な出会い」だと、私は思っています。
私が、この絵本を作ろうと思ったきっかけは、あるテレビ番組がきっかけです。
そのテレビ番組では、胎児の様子が取り上げられていました。母親のお腹の中で、赤ちゃんが少しずつ成長していく様子や、お腹の中でどんなことをしているのかなど。
エコー写真だけでなく、実際に赤ちゃんが動いている様子も見ることができました。
赤ちゃんが指をしゃぶる様子やあくびをする様子、おしっこをする様子など。それらの行動は、私が絵本の中で描いたように、産まれた後の練習をしているとのことでした。
指をしゃぶるのはおっぱいを飲む練習、あくびをするのは呼吸をする練習、おしっこをするのはそのままおしっこをする練習とのこと。
赤ちゃんも一生懸命練習しているそうです。
さらに、番組では感情についても紹介されていましたが、これが本当にすごいと感じました。
母親の感情に合わせて、赤ちゃんが表情を変えるとのこと。
母親が楽しい気分の時は赤ちゃんもニコニコし、悲しい気分のときは赤ちゃんも困ったような顔をするそうです。
私は、この様子を見て「母親と赤ちゃんって、どんなつながり方をしているんだ」と感動を覚えました。
確かに、へその緒でつながり、成長に必要な栄養分などを受け取っているとは思いますが、なぜ感情までがつながるのか。
そして、感動を覚えるとともに、この感情のつながりによって、赤ちゃんは喜怒哀楽などの人としての感情を、母親からしっかり教えてもらっているのだなと思いました。(それが本当かどうかはわかりませんが、私にはそのように思われました。)
だから、怒っても、泣いても、けんかをしても、どんなことがあっても母親には自分をダメだなんて思う必要は絶対になく、自分の感情を我慢することをしないで、赤ちゃんに様々な感情を教えてあげてほしいと思ったのです。
それまで、私の中では、赤ちゃんは温かく安心できる母親のお腹の中で優しく大切に育てられているという受け身のイメージを持っていましたが、その番組を見てから、赤ちゃんに対するイメージが一変しました。
赤ちゃんも、生きるために一生懸命なんだと。
産まれたあとにしっかりと生きてけるように。
(語彙力が乏しくて、うまい表現ができませんが…)
ママってすごくないですか。
赤ちゃんもすごくないですか。
性別がおじさんの私には、「妊娠」や「出産」の全てなんて、やっぱりわかりません。
一口に「妊娠」「出産」というのは簡単ですが、男性には理解することが難しい、辛さや痛み、キツさを伴うと思います。「思います」というか伴うのです。絶対に辛いんです。
お互いが、様々な状況を乗り越えてようやく出会えるという「ママと赤ちゃん」の特別な出会い!
そんなママと赤ちゃんを支えるために、男性は何ができるのか。男性ができることはそれほど多くないかもしれませんが、何かしらできることはあると思います。
いろいろな感情も合わさって、これからも絶対に忘れられないであろうテレビ番組になりました。
その後、絵本作りを始めたころ、絵本を作るならいつかは絶対に「うまれる」ということをテーマにした絵本を作りたいと思っていました。
見た人が、「母親と赤ちゃんのつながり」に、少なからず何かしらの気づきが得られれば、何かしらの感動を覚えられるような、そんな絵本が作れればと。
ただ、その想いが強すぎて、すぐに構想が固まったことを覚えています。
すぐに下書きをして、おおよその形まで決まりましたが、なんと言っても、私は絵が得意じゃない。
そこから少し時間がかかりましたが、ある時とても絵の上手な方と出会い、その方に頼んで頼んで頼み込んで、なんとか色を担当していただいて、ようやく完成した作品となります。
少し、絵本についての説明を。
見ていただいた方はわかると思いますが、この絵本は「ママ」と「赤ちゃん」が交互に登場してきます。
会話をしているわけではありませんが、お互いにやり取りをしているように作りました。(動画だとわかりませんが、本にすると見開きの左側と右側で、ママと赤ちゃんが対になるようにしました。)
ですので、もちろん一人で読んだり、お子さんなどに読み聞かせをしたりすることもできますが、私としては、親子で、お母さんがママの部分、お子さんが赤ちゃんの部分といった方法で、お互いに読み合いをしていただけると、本当にうれしいなぁと思います。
そうやって親子で絵本に触れてもらえれば、親子で素敵や時間を過ごしていただければ、これほどうれしいことはありません。
ぜひ、多くの方に見ていただきたい、いろいろな方法で楽しんでいただければ!
感謝です! 絵本を通じて、子どもや育児をされる方々に還元していきたいと思います!