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国別会話のルール:かぶせあいと呼吸のとりかた

ヨーロッパで仕事をすると誰もが通る道が自分が発言できないことである。「あ、なんか英語で発言しづらいな」

とか

「あ、ちょっと不確かだから今回はコメントするのはやめておこう」

なんて考えてると、まぁまず彼らの中で発言ができない。

逆に「よし来た!俺のテリトリーの話だ!すごいいいこと言うぞ!」といきったものの、発言の途中で他の人に被されてしまって、最後まで言い切れない。

うーん、とにかく言いたいことが言えないのが辛い、特に英語がそこまで流暢でない私はさらにつらい。

ポルトガルにいたときに感じたのが、「会話の基本的なルール」である。そもそものルールが違うのだ。以下は日本とポルトガルの会話の被り方比較をイメージにしたもの。

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日本:相手の会話が終わるまで待つ。被せるのは失礼。会話は端的に短く。会話と会話の間にスペースがある。話が長い人は相手が喋れなくなるため嫌われる。

ポルトガル:会話は基本的にかぶるもの。相手が喋り終わる前に別の人の会話が始まる。話が長くても全く嫌われない。基本的には誰かにさえぎられるものだから。

この傾向は南欧では特に顕著で、さらにブラジルではほぼ会話が並行して進行するというとんでもない事態が起こるらしい。このルールを知らないと会議でもただの黙って座っている必要のない人になってしまうのである。

どちらが正解というわけでもないので、多様な文化を相手には尊重することが求められるのだろう。

私の友人のポーランド人は「会話を止めるのが難しい」と言っていた。どちらかというと私は会話を続けるのが難しい。。




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