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エロを進化論的に語る

なぜオナニーをするのか?なぜ男はオッパイが好きなのか?なぜペニスをしゃぶるのか?なぜペニスはあんな奇妙な形をしているのか?

これらには全て理にかなった理由がきちんとある。

エロを進化論的にみるとものすごく面白い。


※ 以下、たくさん卑猥な言葉が出てきて過激なことをいうが、俺は至って真面目である。
エロを進化論の観点でみると、どの行動をとってもしっかりとした理由がそれぞれあって、俺はこれがとても面白い・興味深いと感じる。


極論いうと…

性的興奮を引き起こすどんな行為もたいてい子孫繁栄に影響を与える。
                           by Robin Baker

(『精子戦争』p.222より)

人間のあらゆる緒性行動は全て次の結論に行き着く:

子孫繁栄がうまくいくようにするため

以降でこの結論が何度も出てくる。


では、各性行動はどうのような流れを経てこの結論に至るのか?それぞれ詳しくみていく。

なぜ男はオッパイが好きなのか?

オッパイなんて、要は”胸部の脂肪”である。デブの腹についてるそれと変わらない。

にもかかわらず男はオッパイにものすごい惹かれる。

なんでだ?なぜ男はオッパイが好きなのか?

①脂肪の蓄積 → 健康度を表す

”豊満”という言葉があるように、脂肪が蓄積しているというのはその女性の体が健康であることを示している。

女性の体が健康であれば、出産もうまくいく可能性が高くなり、産んだ以降も問題なく子育てできる(出産は母体に対したくさんのエネルギーを必要とする)。

つまり、脂肪が適量ある女性の方が子孫繁栄がうまくいきやすいと男には映る。だから男はオッパイにとてつもない興味があるし、巨乳を好む。

逆に、ガリッガリの女性だと出産で母体がもたない。どうにか出産できたとしても、自分の健康維持さえできないのに子供の健康維持まで手が回るわけない。

つまり子孫繁栄がうまくいかない可能性が高い。

さらにいうと、ダイエットをして最初に落ちるのは乳房の脂肪である。ダイエットは体に負荷をかけて不健康な状態にわざとしているのだから、このことからも乳房の脂肪が健康度を表していることがわかる。


なぜ胸部なのか?

脂肪の蓄積なら胸部じゃなくても、腕や背中に集中させたっていいし、はたまた一部分に集中させなくてもいいのでは?

まず、腕とか足とかに脂肪を集中させると普段の生活で支障がでてくる。動きづらいし、子育てすなわち子孫繁栄に悪影響がでる。

だから子孫繁栄に悪影響を与えない部分、結果的にトルソー(人間の頭部・両腕・両脚、すなわち五体を除いた胴体部分)に脂肪を集中させるべき。

それゆえ、胸部そして臀部(尻の部分)に脂肪を集中させる形に進化した(大きな尻に興奮する男がいるのもこれが理由)。

また、脂肪を体全体に均一につけてしまうと、男がパッと見てその脂肪の蓄積度や健康度を判断しづらい。

脂肪を部分的に集中させておけば、その大小ですぐに判断できる。だから胸部や臀部に脂肪を集中させるつくりになった。

②女性ホルモンの誇示

男がオッパイを好きな二つ目の本能的な理由として、バストサイズは女性ホルモンと関係している

それゆえ妊娠しやすさを表しており、これは子孫繁栄能力があることを意味する。

③母乳の誇示

産まれたばかりの子供(子孫)の大切な栄養源となる母乳が出るのはオッパイである

バストサイズは母乳の生産量の多さを示す欺きのシグナルなのだ。

”欺き”というのは、実際は母乳の生産量に関係するのはオッパイの大きさではなく乳腺組織に関係するものだから。

子孫に対する栄養源なる母乳が安定的に出ればそれは子孫繁栄がうまくいくことに繋がる。

オッパイの大きさに関する実験

単純に、巨乳は男にモテる。特する。大いに利用できる。

バストサイズが与える影響に関する実験なら昔から色々行なわれてる:

  • バストサイズが大きいほどより多くのチップがもらえる

  • バストサイズが大きいほど男に声をかけられやすくなる

  • 巨乳な人ほどヒッチハイクが成功しやすい

なぜオナニーをするのか?

これは男と女で理由が異なる。

男がオナニーする理由

マスターベーションの経験は98%以上の男性にある(『精子戦争』p.133 )。

まず男は思春期から三十歳頃までなんと”一日3億個”もの精子を製造する。そして週に3~4 回射精する。

一日に3億個もつくるのだから、精子を体外に排出しないとどんどん溜まっていく。

溜まっていった精子は次第に衰え、活動力がなくなる。年老いた精子は受精できる可能性が低く、それでは子孫繁栄が危うい。

性行為するパートナーがいる男は定期的に射精するため、上記のように年老いた精子が溜まる心配がない(パートナーがいる男がオナニーの回数が少ないのはこのためである)。

しかし、パートナーがいない男はこの年老いた精子を体外に排出する必要がある(なぜならば年老いた精子は受精卵になりづらく、子孫繁栄につながりづらいから)。そのためにとる行動がオナニーだ。

受精しづらい年老いた精子を体外に排出するために自慰行為をするということ。

生き生きとした若い精子を最前線に置いておくためにオナニーという行動がプログラムされている。


セックスもしない、オナニーもしないとどうなる?

この場合、最終手段に出る。

体が勝手に射精する

これが夢精(無意識に起こる射精)。


本当に面白い。理に適ってる。

男の体は快楽のためでなく、年老いた精子を体外に排出するために自慰行為をする。

何もしないと体が勝手に射精するという現象がまさにそれを示している。

女がオナニーする理由

女性の約80%以上はオーガズムを得るためにマスターベーションをした経験がある(『精子戦争』p.260)。

理由は主に二つ。

①濡らすため

子孫繁栄にもろに直結する性行為。そのための潤滑油となる。

経験のある女性なら分かるが、濡れていないつまり興奮していない状態でのセックスは痛い。こすれて擦り切れる。そして血が出る。

局部に傷ができると性感染症にかかる恐れがでてくる。

濡れてることで、潤滑油の役割となり行為が痛くなく傷がつくこともない。

②頸管粘液の酸性度を高めるため

オナニーすると頸管粘液の酸性度が高まる。

それにより性病を引き起こす病原体の侵略・増殖が抑えられる。

性病になると子孫繁栄に直結する性行為ができなくなるので、性病は絶対にあってはならない。


ちなみに、マスターベーションはウマ、サル、イルカ、イヌ、ヤギ、ゾウなど多くの哺乳類で頻繁に観察される。

しかも人間と同じように”道具”を使ったりする!
(いわゆる”オモチャ”は、トナカイの筋肉、果物、野菜、愛犬やバイブ等時代とともに変化してきた。)

チンパンジーが葉のついた小枝を膣に入れて擦ったりホースから出る水を自分の局部に当てたり、メスのヤマアラシが棒を股に挟んだまま走って刺激したり。

信じられないが、オスのバンドウイルカはくねくねと動き回る生きたウナギを自分のペニスにまとわりつかせる


これは流石に、普通に考えて信じられない。人間のような手も無いのにどうやってウナギを自分のペニスに、それも生きてるウナギをまとわりつかせるのか?ウナギが好む匂いでも発っしているのか?
しかし、次のような実際の動画を見つけた:

いずれにせよ、イルカが創意工夫に富んで自慰行為するくらい賢いということはわかった。


フェラとはなんなのか?

(個人的にこの解説が一番衝撃的だった)

男の性的健康度・生殖能力について、感染症を調べる最良の方法はペニスをよく見て、触れたり舐めたりし味わうこと。

吹き出物や傷がなく、心地よい味がするのは健康なしるしである。

人間の女は本能的にこのことを知っていて、フェラはそれらを探知するための最良の行為なのだ。

また、それにより出る射精液を女は目にすることになる。男の射精液は生殖能力に関する多くのことを示している。

正常な匂いのする白い射精液は健康のしるし。悪臭のするものは感染症なり何らかの問題を意味する。

さらにペニスを舐めることで不倫を嗅ぎつけることもできてしまう。愛人の痕跡は何時間も男のペニスに残るから。

女側としては、やり逃げされてしまっては一人で子供(子孫)を育てる必要が出てくる。それはとても大変だし、最悪子供を死なせてしまう。つまり子孫繁栄の失敗である。(で、女はそれを回避しようとする)

とてつもなく興味深いと思う

肌色も、容姿も、言語も異なる世界中の女性たち。

にも関わらずフェラというかなり奇妙な行為が万国共通のものとなっている。

すなわち、

大きく異なるもの同志の間でとても奇妙なものが共通している

とてつもなく興味深いと俺は思う。

ペニスはなぜあんな形をしているのか?

次の名言に出会った:

人間のペニスは美的というより機能的に見るのがふつうである。
                                                         by Robin Baker

(『精子戦争』p.244より)

人間のみならず、雄のペニスが何の理由も無くあのような形になっているわけじゃない。ただの棒状ではダメなのだ。

亀頭が膣内部に進むと、それを引き出す際に亀頭周辺の”返し”(たぶんカリという名称がついている)が膣内部にある精液の残骸や不用物(また他人の男のブロッカー精子)をかき出してくれる。

子孫繁栄に直結する舞台を綺麗にしてくれるのだ。

これはペニスが大きいほど効率的に行なわれる。
(もし、女性がより大きなペニスを好むのなら、このことが本能的な理由であると考えられる。)

ちなみに、ペニスが棒状に長いのも相手の奥まで精子を届けるため。
(ペニスが球状・横に広がっている→精子を届けづらい→受精卵が作りづらい→子孫繁栄しづらい)

美人に惹かれるのも結局はそういうこと

男が可愛い子・美人をより好むのも結局は子孫繁栄がうまくいくようにするための本能的な感情の表れ。

詳しくはこの記事:

上の記事で「左右対称性を魅力的に感じる」とある。

それに関連して、「左右の乳房の形が対称でない女性ほど乳がんが発症する確率が高い」という調査結果:

また、「乳房が非対称である女性ほど、子供数が少ない」という報告もある。

(しかし、そもそも乳房は非対称であることが多く、左側の方が大きいと言われている。だからここで言う乳房の非対称性とは、”極端な”非対称性のことを言っていると考えた方がいいかもしれない。)

顔に限らず、左右対称性は魅力度にとても影響する。

男の方がすぐヤリたがる

クラークとハットフィールドによる実験(1989年):
実験協力者の男と女を用意する。そして通りすがりの人に対して以下の質問をする。
 ①今晩デートしませんか?
 ②今晩私のアパートに来ませんか?
 ③今晩ベッドを共にしませんか?
そして相手の答えを調査するというもの。

性欲もろ出しの質問③に対して、Yesと答えたのは男が75%だったのに対し女はなんと0%(男の答えの中では③の割合が最も多いということ)。

こんなにハッキリとした結果が表れるのは面白い。

なぜ男はすぐに性行為をしたがり、逆に女はそう簡単にしようとしないのか?

理由は、妊娠に際し女性の方が圧倒的に男に比べ負担が大きく、それゆえ女性は性行為相手を慎重に選ぶ必要があるから

女に比べ男は子孫繁栄が簡単なのだ。

男は性交することで簡単に相手の女性を妊娠させることができる。

男はその簡単な作業を複数の女性に対して行えば自分の子孫繁栄を効率的に行うことができる。

JAGGLAさんの『圧倒的』という曲に「ばら撒くだけDNA」というフレーズがあるが、悪く言ってしまえばそれくらい男は簡単に子孫繁栄しようとできる。

それに比べて女性はどうか?

妊娠するすなわち子供を身籠ると、その女性はそれまでのような自由な生活を気楽にすることができなくなる。

長い時間寝たきり・ベッドの上で安静して過ごすことになるから。

当然、仕事ができないから収入が大幅に減り、自分の子供(子孫)を育てるための金は相手の男による収入が頼りになる。

しかしその男が”やり逃げ”したらどうなるか?

金銭的・精神的な安定がなくなり、子供を育てるには困難な状況となる。

最悪子供を死なせてしまうという最悪の結果になる。

だから女性はそう簡単に性行為しようとしない。ヤル相手の男性を慎重に吟味する(先の実験からもわかる通り、男が女性側から性行為を誘われたら慎重になることなくすぐにOKする。)

(これじゃ結局男も子孫繁栄失敗してるじゃんと思う。でも人間は他の哺乳類と違って子作りを目的としてない性行為をすることもある。上で言いたいことはあくまで「男がすぐにヤリたがり、それに反して女はすぐにはヤリたがらないことの理由」である。)

なぜ家族間では性的魅力を感じない?

上記で話してきたように、とにかく人間は子孫繁栄がうまくいくようにプログラムされている。

そんなに子孫繁栄したいなら、親・弟兄・姉妹なる最も親しい人間と子作りするのが手っ取り早い(いわゆるマザーファッカー)。

にもかかわらず、家族間での性交渉を考えるだけ反吐が出る。なんでこんなにも気持ちが悪くなるのか?なんで妹や姉に男は性的魅力を抱かないのか?

親との子作りをここまで拒絶するのもまた興味深い。

答えは近親交配回避のメカニズム。

つまり血縁関係のある個体間で子作りをしないように(したくないと思うように)できている。

近親交配を嫌がる理由として考えられるのが、血のつながった人同士で生まれた子供には障害が発生しやすいからというもの。

障害のある子供では生殖能力・子孫繁栄能力が少なく、障害により死んでしまう可能性も高いからそれを回避しようとする。

また、ずーっと同じような遺伝子を受け継いでいては、変化していく環境への適応能力が低くなってしまい生存力が弱まると考えられる。

参考:

俺が本能を実感した瞬間

ハエは教わりもしないのに飛び方を知っている。クモは教わりもしないのに巣のはり方を知っている。
                                                   by 田村玲子

(寄生獣より)

学校で保健の授業がある。どのように子供(子孫)ができあがるのかを学ぶ。男の精子と女の卵子が受精して受精卵ができ生命の誕生だと。

刺激等により精子が出るということは学んだ記憶がある。

しかし、保健の教科書にあるイラストはどれも ”すでに精子が膣の中にある状態” で描かれている。いつの間にか精子が膣の中に入ったのだ。

その中間のプロセスが説明されていない。

にも関わらず、俺は

『男のペニスを女のヴァギナに挿し込むのではないか?』

と直感的に感じたのだ(女でいうヴァギナは男でいうペニス)。

明確にいつこれを閃いたのかは覚えていない。

しかし、AVを見たとか、下の参考文献にあるような本を読んだ等の理由で判断・推測した訳ではないということは確か。

誰にも教わらずに、直感的にわかり、現に正しいのである。

これが、俺が本能を実感した経験。

参考文献

最後に

なんか書き忘れた気がする…。思い出したら追記していきます。

今この記事書いてるけど、noteでこの記事公開できるのかが少し心配です。

かなり過激な言葉を使って過激なことを言いましたが、改めて、自分は至って真面目です。生物学的にとても興味深いと感じるし、とても面白いと思います。

こういう記事をbanしないような、科学を蹂躙しないような自由な文章作成の場、それがnoteであることを願います。






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