#239 映画 『マッドマックス:フュリオサ』 完璧すぎる怒りのデスロード前日譚(ネタバレなし)
今日は朝イチから『マッドマックス:フュリオサ』を観てきました。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の前日譚。本作の終わりは完璧な形で前作のはじめと繋がっているので、改めてフュリオサの物語として二本連続で鑑賞するというのもアリです。これから観るならむしろ、『フュリオサ』から観た方がいいんじゃないかなと思うくらいです。
『怒りのデス・ロード』といえば、「男性社会において女性が奪われてきたものを、その地位ごとひっくり返す(革命を起こす)ことで奪還する」という、実にストレートなフェミニズム映画でした。逃げ回るのではなく、戻るのだ。全てがある場所は既に(男性が居座っている場所に)あるのだと。
公開は2015年。#MeeToo運動よりも前ですね。現在では女性の権利について沈黙しない社会的コンセンサスが生まれている訳ですから、本作のメッセージは完全に時代の潮流と重なっていたのだと思います。
しかし、『フュリオサ』で新たな要素が追加されることはないと感じました。むしろ、既存のメッセージが強化されたかなと思います。そもそも、説教くさいのは似合わないですし、それでいいんです。
エンタメとしての格を上げるための続編、前作で主人公以上の存在感があったフュリオサ大隊長を深掘りするよ!という内容で、ファンの期待に十二分に応えることができています。面白かったです。