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印象に残っているデモ



TIPNISのデモ

TIPNIsのデモは先住民の底力を実感するものだった。
3か月も歩いて大統領府を目指す!すげーわ!

そして、そこまですごくなくてもボリビアでは頻繁にデモが行われていた。

印象に残っているデモその2


いつも通り出勤しようとしたら、いつものバスが来ない!それどころか、車道を堂々と大勢の人が歩いている。なにごと?

歩いている人の中に友達を見つけた。

私「おはよう」
友人「今日は、バスもタクシーもストライキしてるよ」

え、なんで?

聞くところによると、飲酒運転を禁止する法案に対して抗議活動をしているのだとか、運転手たちが。
だから、今日はバスもタクシーもないから、みんな歩いて出勤や登校をしているという。

「一緒に歩こう!」と、笑顔で声をかけてくる友人たち。すごく不便なのに誰も怒っていない。むしろ、楽しそう。そして、生徒も教師も、上司も部下も、悪気なくみんなで遅刻。


欠席しないところが偉いな、と私は思った。

その3(鉱山労働者のデモ)


日本では、ダイナマイトマーチといえば野球の応援しか思い浮かばないけれど、ボリビアでは、ほんもののダイナマイトを打ち鳴らしながら鉱山労働者の人権を訴えるデモが行われていた。

とうぜん怖いので、役所も休業。そうとも知らず、ちょうど滞在許可(ビザ)の更新時期だったので入国管理局へ行った。入管は閉まっていた。

どうしよう。どうしようもない・・・

まるで心をダイナマイトで砕かれたような心境に陥った。そんな私の斜め前方で、リアルなダイナマイトが爆発していた。このデモは一日では終わらなかった。ビザの更新が遅滞して、私は10日間くらい不法滞在になった。

当時ボリビアは、不法滞在をすると1日あたり100円程度の罰金が課された。

貧乏留学生には厳しい制度のように思われたが、お金で解決できるなんて、ある意味、とても平和的かもしれない。
一応「私のせいで不法滞在になったのではなく、入管が閉まっていたせいで不法滞在になったんですけど!」と文句つけてみたが、1000円くらい争うより払うが安し、か。

その4(医学生のデモ)


この日も、窓から外を眺めるとデモが行われていた。今回は、白衣を着た若者たちが楽しそうにはしゃいでいる。その様はまるで、渋谷のハロウィンを彷彿とさせた。

 TVをつけると同じ光景が映っていて、これが医学生だと分かった。医師の法定労働時間を一日6時間から8時間に増やす法案、公立の医療機関が4交代制(6時間ごとにスタッフが入れ替え)だったところから、3交代制(8時間ごとにスタッフが入れ替え)に改正されるという内容に反対して騒いでいるという。それにしても、医大学生たち、みんな生き生きしている。

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