女性と美容師のキャリアデザインを考える：育児とキャリアの選択
結婚や出産育児など、ライフステージの変化が大きい女性は、
「望むキャリアを歩めるのか」
「何が起きるかわからない時代に今の仕事が続けられるのか」
「生涯自分らしく働きたい」
といった様々な思いを抱えているかもしれません。
この記事で女性の働き方、美容師の選択について考え、キャリアデザインを作るきっかけして頂きたいと思います。
自社では美容の仕事で夢実現する人を増やすというビジョンの元、本社スタッフだけではなく直営店舗のスタッフにも産休・育休制度を導入しています。
現在、直営で産休・育休中の社員が6名おり、そして今月は本社システム担当スタッフが、男性として２回目の育休に入ります。
「専業主婦の世帯」と「共働き世帯」は1995年頃に逆転し、現在では「共働き世帯」が多数派で2倍以上に。
私自身も3人子供がいますが、妻は契約社員で働いています。身内や友人を見回しても共働きがほとんどで、「専業主婦」と聞く方が珍しくなりました。
専業主婦が減り、共働きが増えている理由は様々かと思いますが、下記のグラフを見てわかる通り、今後もこの傾向は続きそうですね。
キャリアデザインとは
4月になり、新卒で女性が入社してくれたましたので、改めて女性の「キャリアデザイン」について考えてみました。
「キャリアデザイン」とは、将来のなりたい自分を実現するために、自分の職業人生を主体的に設計し、実現していくことです。
将来の自分と仕事について設計するにあたり、考えなくてはならないのは
・結婚、出産のタイミングがあったとしても生涯働く可能性が高い
・出産がある場合、育児期間は時間や休みの制約が強く両立が想像以上に大変
・子供の自立により育児期間はいづれ終わり、制約がなくなって自由に働けるようになる
・制約がなくなった時、経験や能力、人間力、そして体力がないと希望の働き方はできない
そこで、単に職種を決めるだけではなく、価値観やライフスタイルを含め、生涯自分らしく働くためにはどのような職業、会社を選択するのかを主体的に決める事が「キャリアデザイン」です。
将来のありたい姿を描き、必要な要素を洗い出す必要があります。
・知識
・スキル
・行動特性
・コミュニケーション
・仕事に求めるもの、モチベーション
今やることに対して目的と目標を持って取り組むことが重要です。
キャリアデザインを持つことで可能性は広がる
自社では先日事務職を募集しました。65名もの応募があり、選考を行いましたが、非常に優秀な方がたくさんいました。
面接の際に今までの業種と職歴、そして転職理由を聞くと、次の2つの傾向があり、非常にはっきりと分かりました。
①なりたい自分、やりたい事、大切な価値観を持って仕事をしてきた人
＝「キャリアデザイン」がある人
②その場その場でコロコロ転職を繰り返している人
＝「キャリアデザイン」がない人
①の人は、その方の価値観が自社に合うかどうかがポイントになり、それを面接で確認します。
②の人は、ちょっと嫌なことやつらい事があったら、また辞めてしまうでしょうからお断りさせて頂きました。
その結果、美容師歴18年の方にご入社頂きました。お子さんが３人いらっしゃり、事務経験はありません。しかし自ら勉強しPCスキルをお持ちでした。
事務経験よりも、人物重視（継続力、価値観、コミュニケーション、仕事に求めるものなど）と生き方に一貫性があるかどうかが決め手となり採用させて頂きました。
経験やスキルが少なかったとしても、キャリアデザインをしっかり持つことで、新しい道への可能性が広がるのではないでしょうか。
キャリアデザインと美容師としての選択肢
以前の記事でも書きましたが、美容師は手に職で生涯働ける、大変すばらしい仕事です。
キャリアデザインとして、マネジメントや指導者になっていくのが王道です。しかしそれだけでなく十分な経験を積んだ上で、美容師＋α（アルファ）という選択もすることができます。
例えば、
美容師 ＋ イラストレーター
美容師 ＋ リクルーター
美容師 ＋ 商品開発
美容師 ＋ YouTuber
などもできるでしょう。
あるスタッフが産休中につくってくれた、「新入社員ウェルカム動画」は、そのスキルに驚きました。
（動画編集は本当に大変です。そしてこれからますます求められるスキルになっていくでしょう）
＋αのスキルがあれば、将来海外でも活躍できます。または趣味や教養の分野を深める事も良いのではないでしょうか。
女性はどうしても、結婚・出産と仕事の両立の悩みが付いてまわり、そしてその先に、仕事復帰・自己実現のステージもあります。
その時期は人それぞれですが、お客様から・仲間から・会社から・社会から求められ、「自分の選択肢が増える」キャリアを十分に積んでいってほしいなと思っています。
理想とするキャリアを認識し、そのために今日何ができるか、自分の時間をどう使うかを考えてみてはいかがでしょうか。
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