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譜読みを速くする方法 その一

音楽制作の仕事をされている方でも譜読みに悩んでいる方は多いです。

ここで紹介する方法は普段DAWのピアノロールやギターのタブ譜に慣れている人が、オーケストラのスコアなどをできるだけ短期間で速く読めるようになるためのものです。

なお、時間がかかっても良いので五線譜に書かれた音符を見て、ピアノやキーボードの鍵盤を押さえられる(言いかえれば、五線のどこがドになるのかは分かる)ようにしておく必要はありますので注意してください。

今回ご紹介する方法が有効なのは以下の音域内にある音になります(MIDIでは真ん中のドをC3とするなら、F1からA4までの音域になります)。ここから3度くらい音域が拡がっても対応していけるとは思います。

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それでは譜読みを速くするための方法です。

市販されている和声のテキストに載っている譜例を、一定のテンポで弾けるようになるまで練習する。

日本で一般的に用いられているテキストは計3巻からなる「和声 理論と実習」になります。

https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?code=102050

和声のテキストに載っている譜例は次の画像のように4音ずつ鳴らしていく作り(四声体)になっていますが、ピアノ曲に比べると難易度は高くありません。画像をクリックすれば拡大されます。

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最初は1音1音ゆっくりと確認していってください。ただし、その時にはなるべく楽譜に音名を書かないでおくと良いでしょう。慣れてくると「五線のここにあればドの音だったな」という具合に速く音名がわかるようになってくるはずです。

「一定のテンポで弾けるようになるまで練習する」と書きましたが、どのくらいのテンポで弾けると良いかは拍子にもよるため明記するのは難しいです。個人的には弾く時につまづかない程度であればどんなにゆっくりなテンポでも構わないと思います。1つの譜例に時間をかけるよりはどんどん次の譜例へと進めてください(Cメジャー・キー以外の譜例にもチャレンジしていく必要がありますので...)。

この方法は1日10分から15分程度でも構わないので、毎日ラジオ体操感覚で行えると良いでしょう。ちなみに、1度に4音ずつ聴いていくことにより音感も鍛えられるのは大きなメリットです。

最後になりましたが、作曲・編曲オンラインレッスンを行っています。1日に見ることの出来る生徒の数は少ないのですが、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。


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