「不倫」について客観的考察

【序論】
ちなみに私は不倫経験はないです。しかし付き合っていた彼氏（未婚者）に浮気された経験はあります。
そして、私の友人に不倫していた子が何人かいます
また、たまたま司法試験時代にカフェで勉強していたら、偶然隣になった女性二人組のうちの１人が最近既婚男性と付き合い始めたという話をしているのを耳にし、私の友人と同じようなことを言っていたのも経験しました
その人たちから聞いたリアルな話を元に、客観的に不倫ってどういうことなのか分析してみました。

今年の頭に、タレントが不倫していたということでワイドショーが大騒ぎしましたね
そして偶然なのですが、妊娠中に不倫をされて、旦那も信じられなくなり、その不倫女も許せないというTwitterアカウントのつぶやきを見かけました
まだそれでも旦那さんと結婚生活を続けているということは、お子さんのことを思ってのことなんだと推察されます

不倫はとても皆さん注目し、興味深いようです

私は自分が不倫をしたことがない立場から、実際に不倫をしている友達Ａとほぼ毎日のように会って日々の気持ちと状況を聞いていました
彼女も心理的に辛い状況にあって、私と会って話をしないと気が済まなかったのでしょう

【誰が悪いのか】
結論から言えば、不倫をする既婚者が一番「悪い」ということになると考えます
私がその毎日話を聞いていた友人Ａも、最初は既婚者だと知っていたので恋愛対象外の人でした。しかし、彼の方からアプローチがあり、段々仲良くなっていくにつれ、不倫に発展してしまったそうです。（彼女が、彼が既婚者だと知る前から、彼は好みのタイプだとは思っていたそうですが、既婚者だと知って対象外になったとのこと）
私の友人Ｂで、自分が既婚で、未婚男性と不倫していた子もいました。
誰かが「悪い」と決めるのならば、やはりちゃんと「自分は結婚しているのだから」と自制できなかった、ケジメをつけられなかった既婚者側に非が大きいと考えます
仮に既婚者であっても、未婚者からアプローチされたり、告白されても「自分は結婚しているから」とシャットアウトすれば不倫には発展しないのです
もしくは、どうしても他に好きな人ができてしまった、その人と一緒にいたいというのであれば、まず不倫をする前に、自ら離婚をしてしっかり独身になってからお付き合いすればいいのです
勿論現実問題離婚は大変でしょうけれど。引っ越しやら、話し合いやら、とてつもなく。
でもそれでも好きな人がいる、というならそれくらいのケジメをつけて新しい恋愛関係に入れば、不倫よりも奥さんを傷つける度合いは少ない
不倫というのは、現状を維持したまま、恋愛だけをするという甘い蜜だけすするっていう簡単な方法なんですよね
ただし、不倫をされた側の奥さん、旦那さんの場合、まずは自分の結婚相手ではなく、不倫をした異性へ攻撃的感情の矛先が向くことが多いです。それはやはり自分の結婚相手へは愛情も情もあるからなのでしょう。
しかし客観的に見れば、やはり既婚者側が「悪い」度合いは高いと考えます。

【原因は心の隙間】
しかし、一応悪者を決めるなら既婚不倫者、であることは間違いないのですが、大抵その既婚不倫者も弱い人間のひとりであって、大抵は心の隙間があって、そこから奥さん以外の人への恋心を抱くことが多いようです
例えば前述の私の友人Ａが不倫した既婚男性の場合、奥さんと完全に関係が冷え切っており、話もしないような状態だったそうです。そうなれば、寂しくて、誰かと親密になりたいという気持ちが無意識に芽生えても仕方ないかもしれません
私の友人Ｂの、既婚女性で不倫をした子も、ここは憶測なのですが色々な発言や行動結果を見るに、彼女は子供が欲しくて早く結婚したのに運が悪いことに旦那さんが不妊症だったようです。そのため、子供が欲しくて早く結婚を決断したのに、自分は一生子供が持てないかもしれない。そして不妊症であっても男性にも性欲はありますから求められることもあるでしょう。それが段々悩んでいる彼女を苦しませていたようです。その心の隙間、悩みの中で、他の男性と親密になる不倫へ行ってしまったようです
結果的に彼女は不倫していたことは旦那さんにばれずに、円満離婚をし、現在は再婚して２子の母になっています。

【因果応報】
しかし因果応報というか、その不倫をしていた彼女Ｂは、再婚する前には、なかなか結婚相手が見つからず、しかし年齢はどんどん重ねていく自分との葛藤で相当苦しんでいた時期が長期間ありました。
そして前述の独身時に既婚男性と不倫していた友人Ａもまた、その不倫時に私とは別にまた支えてくれていた男性とお付き合いするようになりましたが、結婚しようと両親にまで紹介していたのに、かなりキツい形で男性に浮気をされ振られる経験をしました。
そして、Ａと不倫をしていた相手である既婚男性は、数年後に奥さんと離婚したとのこと
Ａが言うには「やはり誰かを傷つけた上での幸せというのは成立しないんだと痛感した」とのこと。そして、「いつか因果応報があるのではないかと思っていた」と、相当傷ついたとは思いますがどこか達観していました。
また、前述したTwitterで浮気をされてしまった奥さんのツイートでは、旦那さんへの愛着は突然に消すことはできないけれど、もう旦那さんの何もかもが信じられなくなってしまった苦しみと、不倫相手の女性への耐えがたい憎悪を綴っていて、Twitterの方はご自身も働いていて経済力もあることから、今は生まれてきた子供のため、旦那への愛情もすぐかき消せるものではないから一緒にいるようですが、再度信頼関係を取り戻すのは相当大変なのに旦那さんがその協力も努力もしている様子がないことから、いつか別れる結果になるような気がします
そうすれば、旦那さんも我が子となかなか会えなくなり、成長を見守れないかもしれないという因果応報を受けることになるのでしょう。現状でも家庭に居づらいと思いますし。

【人は弱いから、心は揺らぐ】
友人Ａが私に「例え浮気経験がなくても、結婚しても、彼氏がいても、誰かとの出会いがあって、心が揺らぐことは一生のうちに全くないなんて人間はいないだろう」と言っていました
確かに、これから生きていく上で繰り返すたくさんの出会いと別れの中で、完全に心は揺らがない、大丈夫だなんて断言できる人はなかなかいないでしょう
何故なら、人は弱いから。
そして、感情を完璧に制御できるほど、私たち人間の脳は発達していないから。
（脳科学的に、感情を完璧に制御できるまでに脳が発達するには時間がまだまだ足りないとのこと）
しかし、前述したように、例え心が揺らいだとしても、既婚者がきちんとケジメをつけて、告白されても断る、一定の距離を保つ。そういう理性が誰しも必要なんだと思います
例え心が揺らいでいたとしても。
心の中でだけ揺らいで、そのさざ波が収まるのを待てれば、浮気されて辛い思いをする人が減る。
だから、こういう言い方をしたら語弊があるかもしれませんが、浮気をしている既婚者も、そのケジメをちゃんとつけられなかった、感情に逆らえなかったということが「悪かった」のであり、心が揺らいでしまったこと自体はもう、弱い人間である以上仕方のないことなのかもしれません

【結論】
不倫も、浮気も、良くはないと私は考えます
一時は幸せな気分を味わうかもしれません
しかし、必ず誰かを傷つけ、結婚相手だけでなく、好きな相手である不倫相手や、浮気相手すら傷つけるのです
自分の好きな相手が、他の異性がいる家へ帰る。それだけで不倫相手は傷ついています。
それがわかった上で関係に入ったとしても、傷ついています
その上、結婚している方との間にお子さんがいたら、全く関係がないのにそのお子さんの気持ちすら深く深く傷つけます
不倫をしてもいいことはない、と考えます