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【入賞作品発表!】FUTURE FASHION WORKSHOP-小中学生による未来のファッションデザイン

三越伊勢丹による、”もしもの未来の暮らしから、ファッションの可能性を考える”イベント「FUTURE FASHION EXPO」。さまざまな方と未来の暮らしを想像し、その未来のファッションを考え、環境問題・社会問題と向き合いながらファッションの可能性を広げていくイベントです。
ファッションデザインコンテスト「FUTURE FASHION AWARD」や小中学生を対象としたワークショップなどで構成されています。

FUTURE FASIHON WORKSHOP

今回のイベントのために作成した「もしもの未来シナリオ」を軸に未来の暮らしを想像し、小学生・中学生のみなさんとともに社会課題に向き合う教育プログラムです。授業・ワークショップを通じて、3つのテーマから1つを選択し、ファッションデザインを制作。
WORKSHOP部⾨にて審査会を実施し、各学校から⼤賞・優秀賞を選定しました。受賞作品は伊勢丹新宿店やメタバースで展示されます。


参加学校
三鷹市⽴第三⼩学校  4年生のみなさん
⾹川⼤学教育学部附属⾼松⼩学校 5年生緑組のみなさん
軽井沢⾵越学園 1~9年生から、プロジェクトに参加のみなさん

FUTURE FASHION WORKSHOPについては下記記事でまとめています。

審査基準

FUTURE FASHION AWARD と同様に、以下の3 つの要素を重要視して、審査を行いました。

入賞作品

三鷹市⽴第三⼩学校

「でっカエルパーカー」
4年3組1班

デザイン画をもとに作成したアバター
実際に製作したプロトタイプ ショーウィンドウ展示の様子

STORY
テーマ:「雨の止まない世界」
雨が降り続き、じめじめした気候によりハエが大量発生。そのハエを食べてくれるカエルが重要な存在となり、進化。大きなカエル「でっカエル」による「カエルタクシー」などのサービスも登場する。「でっカエルパーカー」はカエルが仲間だと認識し、カエルタクシーに乗せてくれるようになる、カエルと仲良くなるためのアイテム。

評価ポイント
・ストーリーの作り込みがすばらしいです。なぜ人がカエルファッションを身に纏うのかを、雨のやまない世界の環境や生態系から導き出されていて、単にカエルファッションを考えたのではない点を評価しました。
・人がその世界で暮らすこと以上に、動物たちと共生するファッションという他にはない提案であたたかい気持ちになりました。

「雨でもルンルンお花服」
4年1組1班

デザイン画をもとに作成したアバター

STORY
テーマ:「雨の止まない世界」
雨が止まない世界ではどんよりとした気分になってしまうので、花が咲くことで明るい気分になるファッションを。スカートの内側には花の種が入ったストローがついていて、種をまき、雨が降ることで成長、開花していく。しずく型のペンダントや靴が少ない光を集めて花を照らし、花を成長させてくれる。服の色は黄色をテーマとしつつも地球をイメージした緑色などを取り入れ、おしゃれを追求するために黒を差し色に加えるなどカラーにもこだわったデザイン。

評価ポイント
・雨の止まない世界に対してマイナスをプラスに変えようとする思考の転換がすばらしいです。
・この世界に必要であろう植物を育てるための機能を、ファンタジー思考でなく、服の作りや光合成を促進するアクセサリーなどしっかりファッションに落とし込んでいて高く評価しました。
・おしゃれさを強調するために黒でしめるというスタイリングのセンスも大人顔負けであると感じました。



⾹川⼤学教育学部附属⾼松⼩学校

「かぐや姫の夢」
高田 莉央

デザイン画をもとに作成したアバター
実際に製作したプロトタイプ ショーウィンドウ展示の様子

STORY
テーマ:「月を行き来する世界」
月と言えば平安時代のイメージがあり、着物を現代風にアレンジしたファッション。月でも地球でも動きやすく、またさまざまな国の人が集まる月では、外国人からも着物は大人気。前面には三日月、背面には新月など月のモチーフを取り入れたり、ススキをイメージしたオレンジのグラデーションなど、細部までこだわったデザイン。

評価ポイント
・月の世界から思考を広げて、「ススキ」の情景に着目した想像力がすばらしいと感じました。
・カラーパレットもススキの黄色に対して、反対色の紫をアクセントカラーに選択しているなど色彩のセンスが感じられました。
・前面と背面で三日月から新月に変わるなど、細部までこだわったデザインも高く評価しました。

「新種のえりまき人間」
渡邉 諒

デザイン画をもとに作成したアバター

STORY
テーマ:「空中で暮らす世界」
空の上でダイビングする際に、えりまき部分が開いて落下の勢いをやわらげ、胸の部分のボタン操作でジェットパックが起動、スムーズな着地ができるといった、空中でのアクションのためのファッション。背面に”グラップラースナイパー”がついていて空中を自由に移動でき、鬼ごっこや、空中パフォーマンスを行うこともできる。

評価ポイント
・えりまき人間というダイナミックかつ大胆な発想ながらも、空中で暮らす世界における空中エンターテイナーのためのファッションという具体的なシーンまで想像できていることに大変驚きました。
・機能が細かく考えられていて大まかなアイデアではなく、ディテールまで考え抜かれている。
・配色がユニークで非常に元気があるファッション。ポジティブな気持ちになるパワーのある作品だと感じます。



軽井沢⾵越学園

「伝統のダンス衣装」
西村悠呂

デザイン画をもとに作成したアバター


実際に製作したプロトタイプ ショーウィンドウ展示の様子

STORY
テーマ:「雨の止まない世界」
雨の止まない世界での伝統のダンス衣装。ぼうしはスチールパンのようになっていて、雨が当たることで音楽を奏で、その雨の音楽に合わせてダンスを踊る。ボディには排水のためのパイプがついていて、そのパイプに水が流れることでドレスに伝わり、水のドレスができあがる。水を崇拝していて、わっかのようなデザインは水の波間を表現している。イヤリングは太陽を表モチーフとしていて、太陽との共存を表している。

評価ポイント
・未来の世界の信仰まで想像を膨らませ、音楽や暮らしなどファッション以外の分野にも考えがいきわたり、厳かで荘厳な祭事が見えてくるデザインを高く評価しました。
・雨の止まない世界といえば太陽が出ず、また湿気もあり暗いネガティブな印象があるが、その世界をいかにポジティブに楽しむかが詰まっていると感じました。

「Floating ファッション」
関埜伊

デザイン画をもとに作成したアバター

STORY
テーマ:「月を行き来する世界」
月では、重力が地球の1/6であることを活かしたアウター。透明の素材でできたアウターは二重構造になっており、中には銀色の液体が入っている。重力が軽いため中の液体が動き、それによりデザインが完成する。ARゴーグルは見た目は一般的なものだが、リアルタイム翻訳機能が搭載。多様な国の人とのコミュニティーがたくさんある月では必須の機能である。

評価ポイント
・月ならではの、重力が1/6ということを活用して、透明な二重構造の服に銀色の液体をいれて模様にするという発想がとても斬新。どんなアイテムを合わせてもおしゃになりそうなデザイン性を評価しました。
・リアルタイム翻訳機能がついているARゴーグルも、月を行き来する世界では様々な言語を話す人々が集まっているであろうという、想像性も素晴らしかったです。


受賞作品の展示について


ショーウィンドウイメージ

伊勢丹新宿店 ショーウィンドウ展示(大賞作品)
■3月20日(水)~4月9日(火) プロトタイプを展示
■伊勢丹新宿店 本館ショーウィンドウ
営業時間:午前10時~午後8時
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-14-1
アクセス詳細:https://www.mistore.jp/store/shinjuku/access.html

メタバース会場イメージ

バーチャルファッションショー(大賞・優秀賞作品)
■3月20日(水)~3月31日(日) アバターによるファッションショー
■メタバースアプリ「REV WORLDS」内 特設エリア
■期間中、毎日13時・17時・21時・23時に開催(各回約3分)
■くわしくはこちら:
■アプリのダウンロードはこちら
iPhone・iPad https://apps.apple.com/jp/app/rev-worlds/id1554810291
Android https://play.google.com/store/apps/details?id=com.revworlds
※ダウンロードにはインターネット環境が必要です。

ショーウィンドウ展示・バーチャルファッションショーでは、デザインコンテスト「FUTURE FASHION AWARD」の受賞者の作品も展示・登場します。

FUTURE FASHION EXPO
https://ffe.rev-worlds.com/
主催:株式会社三越伊勢丹
後援:朝日新聞社、環境省
メディアパートナー:WWDJAPAN、CGWORLD
協力:未来予報株式会社、株式会社アルタ、株式会社エムアイカード


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