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社会問題を解決する力~④スモールリーダーシップ

 社会課題の現場には、当事者・行政・NPOなど多様な人間が関わります。大きなビジョンを掲げるまえに、小さな取組を続けて信頼を得る必要があります。

 西日本豪雨災害では、愛媛県宇和島市でみかんを始めとした柑橘産業が甚大なダメージを受けました。支援に入るにあたりまず考えたことは、一ヶ月以内に何かしらの貢献を果たす必要があるということ。
 そこで、最初に宇和島を訪問した7月23日、帰り道でReadyforの米良さん・徳永さんに、早期にクラウドファンディングを実施することを相談しました。その後、宇和島市役所、JAえひめ南、そしてジャーナリストの堀潤さんにお世話になり、27日(金)にサイト立ち上げ(※1)。その2週間後の8月10日(金)までに500万円の寄附を集め、13日(月)に贈呈式にて、600人の皆さんの心のこもったメッセージと支援金を贈呈することができています(※2)。こうした成果の積み重ねにより、宇和島の復興にむけた次の展開に繋げることができています。
 外から入ると、他に例のない革新的な取組を始めようとしがちです。まずは確実に成功できることからスタートすべきですし、関係者からの期待値が高すぎないように配慮することが必要です。(つづく)

※1 https://readyfor.jp/projects/uwajimamikan
※2 ネット資金で農家支援…かんきつ類被害の愛媛(産経新聞, 8月13日)
 https://www.sankei.com/west/news/180813/wst1808130056-n1.html

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