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とある女オタクが語る、シン・エヴァンゲリオンの恋愛観

いや、そもそも海外勢なのでシン・エヴァンゲリオンを観ていないんですけども、さすがに海外で観られるようになるまでネタバレ封印は絶対ムリだと思いまして、逆にめっちゃネタバレ動画など漁っている今日この頃です。

しかも、TVシリーズ至上派でもあったため、そもそも序・破・Qをちゃんと追えていない…。なのに、いったん観る前の状態で書き留めておきたいと思い、書きます。観てないのに、考察観てるから、イッチョマエにネタバレあります!観た後にディティールが加わったときに感想が変わってくるのが楽しみだったりする。(もともと、小説をあとがきから読んでしまったり、懐古厨のため旧い作品を観たりする関係でネタバレ気にしない派です)

今回、カップリングにかなり女性視点が入ったのでは!?

いろいろネタバレを確認して思うんですけど、今回、物語内の恋愛要素にかなり女性視点が入ったのではないか?と勝手に思っております。

やっぱりモヨコさんとのご結婚の影響なんですかね?

エヴァンゲリオンって基本的に元祖ハーレムものというか、「なんでみんなそんな、シンジくん好きなの?ってか、それは100歩譲るとしてゲンドウ、モテすぎ問題…」っていう作品だったと思うのですけど、そのへんが今回かなり納得できるところに修正されてきたんじゃないかと感じました。

アスカとの関係性については個人的にはTV版のほうが好きで、TV版のアスカはシンジを好きではなかったと思う。シンジくんは自分の魅力を試すためだけの存在みたいな感じで、本命はあくまで加持さんっていうところが、女オタクとしても大納得の14歳の女の子のリアルっていう感じで好きだったなー。(いや、でも加持さんはできた人だったからよかったものの、実際、そんな大人の男性っていう存在こそ幻想なのでは…っていうのはあるけど、そのへんは他の男性陣が全力で補完しにいってるはず、ゲンドウとかゲンドウとかゲンドウとか、そして冬月ピュアすぎる件、もはや最推し…)

だから、Qまでのシンジとアスカの関係性は、さすがに甘すぎるっていうか、やっぱり商業的にそうするしかなかったのかな…って感じてしまった。アニメ版のときは、綾波レイが圧倒的な人気だったらしいんだけど、アスカの人気がここまで増してるのは式波の貢献も大きいと思うんだよね。(&稲垣早希ちゃんの貢献w)やっぱり、ある程度デレ要素がないと今の観客に受け入れられないのかなって思うと、ちょっとな、個人的にはあまりノレなかったんですよね。

でも今回、綾波シリーズがシンジを好きになるように仕組まれていたって設定が出てきて、それに準じてアスカも同じだったのでは?っていう疑いも出てきてるみたいで、それはすごい納得。仕組まれていたっていうのがメタな意味でも納得できましたね。アスカだったら、それに抗おうとするだろうなって思うし。

みんなシンジくんに感情移入しすぎ問題

で今回、まぁカップリングとまで言えるのか諸説あるけど、アスカとケンケンの関係性が出てきて、それも個人的には、けっこう納得だったんですよね。

だから、逆に「ケンケンだけは許さん」みたいなノリは普通にネタとして面白い(「パーマだけは許さん」みたいなヤツです、神木くんつながりで、伝われー!)と思ったから、全然いいんだけど、いや、みんな、そんなにもシンジくん=自分だったんやねって思ってしまった。

正直今まで、そんなに重要キャラと認識してなかったんだけど、私、アニメ版で、けっこうケンスケ好きだったんよな。

ケンスケがミリオタっていうのもね、平和な世の中でやってるわけじゃなくて、セカンドインパクト後の世界でやってるわけだから、ちょっと心構え的にも違ってくると思うんだよね。シンジくんのクラスは全員パイロット候補生だったから、おそらく母親を早くに亡くしているのだと思うし。ちなみにアニメ版ではトウジも葛藤はあれども文句ひとつ言わずにエヴァに乗る存在でもあるしね。シンジくん=ヘタレみたいに言われがちだったのは、周りの大人が理不尽過ぎっていうのもあるけど、周りの子たちも、メインのエヴァパイロットたちは、そもそも人間離れした存在だったからさておき、同級生たちがしっかりしすぎてたっていうのもある気がする。

たしか、ケンスケって、めっちゃエヴァにも乗りたがってたよね。シンジくんがイヤイヤ乗ってるのに対して(いや、普通はイヤだけどね)乗りたくても乗れない人もいるんだよね…っていうのは、けっこう奥行きを与えていたと思うし、ある意味、シンジくん以上に視聴者に近いキャラクターなんじゃないかなって目線で見てた。

だから、ケンスケを選んでくれたっていうのは、正直、最大限観客に寄せてくれたよなっていうのは感じた。(逆にシンジくんって、さらっとチェロとか弾けるし、おそらくユイさん似で美形っていう、けっこうハイスペだし、おまいら、なぜ感情移入できたしwまぁ、だからこそヘタレ扱いが必然だったわけか)

あと、観客のためっていうだけじゃなくて、庵野監督自身もケンスケが限界だったんじゃないかな、とも感じる。

おそらくなんですけど、ケンスケもかなり監督自身に近いキャラクターだと思うんですよね、全員に自己投影があるとはいえ…。
過去作の「ふしぎの海のナディア」も個人的に大好きなんですけど、その主人公であるジャンは科学オタクでもあって、かなりケンスケっぽいんですよ。見た目の造形も近いと思いますし。

それから、いろいろ映像を漁ってて、旧劇場版の実写パートのメイキングを観たんですけど、それで庵野監督が着てるスウェットみたいなのがシンでケンスケが着てるらしい服にかなり似てたんですよね。全体の色味はダークグレーの、肘当てが特徴的な服です。

それを思うとね、結局、庵野じゃねぇか!!っていう気にもなるので、ある意味あんまり悲観しなくてもいいんじゃないかとw

考え方によっては、クリエイターとしての庵野監督がシンジくんで、ひとりの男性としての庵野さんがケンスケなのかもしれない(ケンスケが先に大人になったことから逆かな?とも思ったのですが、やっぱりクリエイターの部分こそ14歳かなと思ったのと、エヴァに乗れるっていうことがクリエイターっぽい気もして、この考えに落ち着いてます)

忘れられない人

やっぱりアスカ、メタな視点でいうとアスカを演じた声優さんの宮村優子さんは監督にとって忘れられない人ではあるんじゃないかな。

宇多田ヒカルのOne Last Kiss、ファンの間ではゲンドウ視点の歌かなというコメントもたくさん上がっていましたが、個人的には曲の終盤で連呼される忘れられない人に、みやむーを重ねてしまいましたね。

忘れられない人がいたとしても、先に進む。人だけじゃなくて、夢とか、いろんなケースがあると思うけど、一直線でうまくいかないことって、きっとたくさんある。忘れられない人がいてもいいから別の人と手をとって前に進む、それが生きるということなのかもしれません。

クリエイターとしてのベストパートナー

今回、マリエンドということで、マリ=安野モヨコさん説が語られてますね。やっぱり、庵野監督と安野モヨコさんは確実にクリエイターとしてはベストパートナーなんだなって思います。

ちなみに、お二人が結婚されたのを初めて知ったのは、自分が高校生のときだったと思います。たしか、ハリー・ポッター?かなんかの試写会にお二人で来られてて知った。

ってか、私、「美人画報ワンダー」とか読んでたからさ、安野モヨコさんがご結婚されるってことは、前から知ってたんやけど、「いや、庵野かよ!!」って正直思ったよねw(←失礼)
だってさ、ワンダーで、結婚式に向けてダイエットとかされてるの、すごい見てたわけよ。「え、庵野で大丈夫?もっとオシャレなプロデューサーとかじゃなくていいの??」って当時は思ったよね。

で、「庵野もさ、おまい、どーせ美人声優と付き合いたいとか思っとったやろ!大丈夫なの!?おまいにモヨコを託して大丈夫なの!?」とか、ちょっと思いましたよね(いや、誰目線だよ)

でもね、やっぱり今となってはというのもありますし、自分自身が歳を重ねてというのもあるんだと思うんですけど、やっぱりダブルアンノこそがベストパートナーだな、と思うんですよね。(いや、ホント誰…)

けっこう、ちまたでは庵野監督をモヨコさんが支えた、みたいな構図で語られることが多い気がしますが、モヨコさんも結婚後体調崩されたときもあって、監督に支えられた部分もあると思うし、ある意味、二人が元から持たれている不安定さみたいな部分がすごくクリエイティブな部分でよいふうに作用しあっているんじゃないかって勝手に思っています。

庵野監督の今後への期待

現在、シン・ウルトラマンが鋭意製作中ということで、非常に楽しみにしております。今後、アニメはひと区切りという形で特撮の監督作品が増えていくのですかね?

アニメの方ではシン・ナウシカなどを期待する声もありますけども、個人的に勝手に期待しておりますのは、シン・白い巨塔ですっ!!

庵野さん安野さんともに、白い巨塔大ファンということで、実はエヴァのアニメ版にも病棟内のアナウンスで白い巨塔のキャラクター名が登場しますし、シン・ゴジラの役名も白い巨塔にちなんだ方が多くいらっしゃるんですよね。美人画報ワンダーにも田宮版白い巨塔のイラスト、ありましたね。

社会派ドラマではあるんですけども、アニメや特撮で培ったケレン味が活かされそうな要素も非常にあるドラマなので、観たいなー、庵野さんのバージョン。

もちろんリメイク以外も観てみたいですけどね!今後も楽しみにしております!



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