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自分が自覚してない感情には気付けない

*「自分が自覚していない感情には気付けない」と、会議中に誰かが言った言葉がものすごく印象に残っている。いや、本当にそうだよなぁと思うんですよ。「自分が自覚していない感情」、つまり知らない言葉は話せないようなことだよね。「怒り」という感情を知らなければ、その人が「怒っている」ことに気付けない、みたいなことだよなぁ。

「自分が自覚していない感情には気付けない」、この言葉は何も他人に対して気付けるかどうかだけでなく、そもそも「自分」に対しても言えるわけでさ。自分の抱えている、感じている感情を「自覚」、つまり「認知」できていなければ、その感情には気付けないわけじゃないですか。「怒り」という感情を知らなければ、自分の「怒っている状態」にそもそも気付けない。

そういうものとゆーか、感情のサンプルみたいなのが増えていける方法が、小説とか映画とか、いろんな物語に触れることだと思うんだよなぁ。いい小説やいい映画、いい創作には、それの擬似体験ができるように思うんだよなぁ。自分が経験したことのない感情を、その物語の登場人物に感情移入することで、同じように自覚する(感じる)ことができる。そういう体験を増やせるのが、物語だと思うんですよ。だって書いている人は人間なんだから。

もっといえばさ、全部の感情にひとりの人間が気付くなんてできないよねー。そして、そんなすべての感情に気付ける人間がいたら、その人は誰にも気付いてもらえないということになっちゃう。もし仮に、そんな人間がいたとしたら、その人はもんのすごく孤独なんだよなぁ。そしてもちろん、そんな人間はいないわけだからさ、めちゃくちゃよくできてるよなぁ。ちゃんと補い合うようにぼくたちは足りないんだなということが、本当に最近少しずつ分かるようになってきた。

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