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体感速度と年齢

*よく「時間」というものを考えるための質問として「人生100年生きるとして、それを1日に置き換えたとしたら、今自分は何時ごろか?」みたいなものってありますよね。逆に「1日を人生に置き換えたとしたら、今の時間は何歳か?」というものもあります。なんかどこかで聞いたことのあるような質問でしょう、僕もこれを聞いたときは、考えたことがある気がするなぁ。

ぼくは今年で30歳になるので、24時間で換算すると、まだ朝の7時〜8時の間くらいなんですよね。そう考えるとすごいでしょう、もう30歳なのに、まだ朝ごはんを食べるか食べないかくらいの、会社で言うと出勤するかしないかくらいの時間帯ですよ?もちろんきちんと考えようと思うと、最初と最後の10年程度は不自由な時間が多いだろうから、時刻でいうともう少し経っているんだろうけれど、それにしたってまだ昼前だ。

ちなみに、この文章を書いている夕方16時は、人生でいうと70歳くらいになる計算だ。もう、十分なお年寄りの年齢ですよね、16時って。まだまだ、夜はこれからって感じはするんだけどなぁ。

手品のような話の展開の仕方で申し訳ないんですけど、時間感覚って、ほんと年齢によって違うじゃないですか。小学生の頃、2時間目が終わった後の休み時間はたしか20分とかだったと思うんですけど、すっごく長い間遊んでいたような記憶と感覚が残っているんだよなぁ。それこそ、2時間近く遊んでいたような感じがある。でも30歳の今の僕の20分休憩って、タバコを吸いに行ったらもうほとんど残されていないような時間だもんなぁ。

70歳から71歳になる1年と、19歳が20歳になる1年とじゃ、同じ一年でも感覚はぜんぜん違うでしょう。光陰矢の如し、という言葉の通り、過去だから早く感じるのかもしれないけれど、それにしたって体感速度が違うだろうな。

そう思うと、これから歳を重ねるにつれ、体感速度はどんどん雪だるま式に速くなっていくわけで。乗り物から見る景色のような感じなのかなぁ。どれだけ速くなっても、その景色の中にある些細な場所を見つけれるような大人になりたいと、ふと思ったわけであります。

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