見出し画像

五感のパーセンテージ

*「五感」の中で、自分はどこがいちばん鋭敏か?という質問を、風呂に入りながら思いついた。視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚と5つもある感覚の中でも、自分がより影響を受けやすい、またインプットが過大な感覚が、人それぞれにあるような気がする。どこからの情報のトンネルが、一番広いのか?というのは、きっと人それぞれで違うと思うのだ。

僕の場合は、これはもう完全に「聴覚」である。急に大きな音が鳴ったら、その場にいる誰よりもビクッと身体が反応してしまう。喫茶店などで仕事をしていても、とくに望んでいるわけでもないのに、周りの会話を常に耳が拾ってくる。イベントや空間の中でも音楽が鳴っていると、わりあい細かい単位で音量調整をしたくなってしまったりと、聴覚の感覚が、自分にとってはいちばん敏感で、細かい単位で調整したくなるのだ。

しかし僕はけっして「耳が良い」わけではない。数年前に、ネットのサイトで耳年齢を診察してみたらなんと50代だった(僕は今年で30歳になります)。他人と比べて「聴覚がすぐれている」わけではないのだけれど、自分の感覚のトンネルは、聴覚がいちばん太いのだ。そういえば思い出や記憶ですらも、セリフとか何を話したかをメインで憶えていて、それを思い出すと場所とか匂いとか手触りとかが、後から脳裏に浮かんでくる。

知人のデザイナーにこの話をしたところ、その人は圧倒的に「視覚」だったそうだ。何かを思い出すにしても、映像が浮かんでくるのだと。たまたまバーで出会っただけの人は「嗅覚」で、匂いが合うかどうかで恋愛対象になるかどうかが変わったり、匂いを憶えていることが多いらしかった。この「五感」のパーセンテージの違いっておもしろいし、どこが鋭敏か?によって、いろいろと実験ができそうだよなぁ。その一番太いトンネルを閉ざしてご飯を食べたらどうなるのか?なんてのも、おもしろそうだよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?