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偽名で生きてみようのススメ

*普通、人は「名前」をひとつしか持っていない。しかし、職業によっては名前を2つ以上持つ人もいる。芸名だったり、源氏名だったり、ペンネームだったり。あいにく、ぼくはほとんどのことを本名でやっているが、たまーに「抱きしめ亭今夜」というリングネームで、ハガキ職人をやったり、遊んだりすることがある。

自分で名前をもうひとつ作ると、色々変わるんじゃないかなぁ?べつに、ひとつしか持っちゃいけないなんて決まりはないんだし(といっても、役所で書いちゃダメだよ)。芸人さんが、改名したら売れました、なんて話があるように、名前にはそれなりのエネルギーが込められているだろうし、「別人格」のような「別の名前」を持つことで、人生の面白がり方は増えると思うのよ。

といっても「あだ名」じゃダメだよ。あだ名は名前から派生したものだから、まったく関係のない名前を持とう。一、二文字変えたようなものより、もうまったく別の人間くらい、偽名くらい変えちゃおう。別に、日本語の名前っぽいものじゃなくていい。「ホセ」とか「タイソン」とかでもいい。自分の名前からじゃ始まらなかった物語が、そこにはあるかもしれない。

水商売の人が源氏名で働くのも、きっと「昼の自分」ではない、別の自分でいれることがおおきいと思うんだよね。プロレスラーだって、リングネームで呼ばれると、スイッチが入るだろうな。そうした「別人格」を自分の中で飼い慣らすと、考えたり思ったりするときに、視点がひとつ増える。「俺は構わないけど、ヤザワはどうかな?」なんて、まさにそうだ。

違う名前でSNSをやるのも、まさにその感覚だものね。だからといって何を言ってもいいわけじゃないけれど、本来の自分、A面の自分ではない「B面の自分」を持つことは、けっこう面白いように思うのよー。実はみんな、意識しているかどうかは別として「B面の自分」は持っているんだろうけど。


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