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仕事は共犯者づくり

*今まではずっと文章を書く仕事ばかりやってきたので、何かを考えるときは自分一人で考えることがほとんどだった。もちろんアイデア出しの時間や、切り口の相談などはあったりしたが、それでも最終考えるのは自分ひとりで、そのアイデアや成果物について評価をもらう、という仕事だったからだ。いや、そういう仕事だと思っていたからだ。

最近、お手伝いしている会社ではプロジェクトのマネジメント(堅い…硬い…)も担当している。その仕事はもちろん関係者が多い。クライアント、一緒に企画する会社、社内メンバー、部下、今まで関わってきた数よりも圧倒的に多い。そんな中で気付いたことがあった。仕事とは、「共犯関係づくり」なのかもしれない。

ひとりで悩んでいては、いつまで経ってもひとりの頭の中から抜け出やしないのだ。うんうん考えていても、それは自分の中だけの世界だ。どうしたらいいかなぁ、なんて悩む暇があったら、クライアントや関係者のところに足を運んで、その人に相談してみる。一緒に悩んで、一緒にアイデアを出して、その人を巻き込んでいく。これは「共犯者づくり」に近い。そうだ、悪巧みするときのあの感じなのだ。

共犯者づくりとはつまり「これを聞いて意見を言ったお前にも責任あるからな?」ということだ。自分が意見を言ってしまったことに対して、人はそれなりに責任感を持ってしまう。それを、いい意味で関係者と一緒につくっていくことが大事なのかもしれない。そういう意味では、仕事の「関係者」ではまだ弱い。関係者である人たちをどれだけ「共犯者」にしていけるかが、仕事の進め方なのかもしれない。

ひとりで悩まない。クライアントや関係者と相談して一緒に悩み、共犯関係をつくっていく。そもそも相談し合える関係性が、自分と相手のあいだに作れているか?がまずは大事なのかもなぁ。いろんな仕事をしていると、いろんな気付きがある。仕事ってめんどうだけれど、消費税程度はおもしろくできるもんだな、自分で少しばかりは。


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