みんなでつくる意味。

*きのうは、大阪府熊取にて行われたマルシェで、絵本づくりのワークショップでした。なんだかんだ、ぼくも関わる絵本のワークショップは何年振りとかだったんだけど、やっぱり面白かったー。子どもたちの自由な発想、ルールに縛られない動き、イキイキとした楽しそうな顔には、こちらが驚かされる、思い出すものがある。

ワークショップでは、ぼくらの次回作となる絵本の内容を踏まえて、新たな1ページを自由につくってみようという内容だったのですが、これがよかったー。みんなほんっとうに自由に、好き勝手楽しんでくれました。最初にその絵本の読み聞かせをして、そこから画材をつかって絵を描いていくんだけど、森の中の話だったのにいきなり舞台を海にする子がいたり、電柱を登場させたり、空からきゅうりが降ってきたりなんかして、とうてい僕たちでは思いつかないような、肩の力が抜けた自由な発想。ああ、負けてらんないな、と思わされた。

そしてやっぱり、「みんなでつくる」という空間が、とてもいいなぁと思ったのです。ワークショップでは、親御さんは離れてもらって、制作にはお子さんだけで取り組んでもらいます。みんなけっこう集中するから、おしゃべりはほとんどなく黙々とやるんだけど、隣の子や向かいの子の描いているものをチラッと見たり、描き方をまねしたりなんかして、ちょっとずつ影響されていってるんですよね。それは、ひとりで描いていたら決して生まれないもので、とてもいいなぁと思います。まねしたり影響されたりして、少しずつオリジナルのものができていく。その過程は大人も子供も変わらない。

そして何より、子どもたちからアイデアや刺激をもらって、ぼくたち自身がものすごく影響と栄養をもらっています。きのうも、たーくさんの発想の「たね」をもらいました。ぼくたちは別に教えてるというより、場を用意しているだけなんだけど、ほんとうにおもしろいんだよなぁ。

参加してくださった皆さん、ほんとうにありがとうございました。次回は12月3日、大阪みのおキューズモールにて、ワークショップがありますので、こちらもぜひ。


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