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天性のあまのじゃく

*ぼくは本当に根っからのあまのじゃくな性格をしてしまっているので、たいていその場の空気や流れと逆のことを考えたり思ったりしてしまう。今日も、会議や雑談の中身がすっごくマジメなものになっていたのに飽き飽きとしてしまって、ひとり頭の中で「なんの食べ物なら気持ちよく寝れそうか?」などと考えてしまっていた。ちなみに答えは天津飯である。炊き立てのご飯が敷布団になって、ふわとろたまごはこれ以上ない掛け布団ですよ。しかもそこに「あん」まで垂らされちゃったら、こりゃもう爆睡もんでしょーよ。

...などと会議中に考えたりしているのだ。もし頭の中がテレパシーで分かったり覗かれたりする近未来が訪れたとしたら、きっとぼくは一生窓際族だろう。マジメな話になればなるほど、そんなことばかり考えているのだから。ちなみに「窓際族」ってすごく日当たり良さそうでいいよね。

ちなみに逆にふざけたり、どーでもいい会話をしているときには、わりかしマジメに何かを考えたりしている。ふざけたりして遊んでいる「それ」をいかにマジメに、真剣に遊べるかを考えている。どうしようもないほどあまのじゃくでめんどくさい性格なのだ。みんなが栗拾いしているときにキノコを探せ、と教わってしまったのだから。

知り合いばかりが集まる場所には一瞬で行きたくなくなる。それはもう反動のように違う場所へ出掛けたくなる。みんなが「右!」といえば反射で「左」に駆け抜けていく。逆張りをしたいわけじゃなく、ただ本当にひねくれているだけなのだ。そういう自分が好き、とかでもなく、そういう自分に振り回されているのだ。ただまあ、おかげでおもしろいことには出会ってきたし、ひとりが好きになれたとも思っている。あまのじゃくって、めんどくさいなとは思うんだけれど。誰かが言ってた「過剰に何かが欠けているのも才能」という言葉を、ちらりと思い出したのであった。


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