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あまのじゃくでミーハーなおれっち。

*このところ、めっきり「銭湯」に行かないようになった。とはいっても、たまーに行くんだけど、以前は週に一度は必ず行っていた。今住んでいる場所から車で行かないといけなくなった、というのも大きいが、それ以上にあるのは「みんな行くようになったから」だと自分で分かっている。つまり、それほど好きではなかったのだ。いや、好きなのは好きだし、今でもたまに行くんだけど、その「好き」に、みんな行ってなかったから、みたいな部分があったんです。

そういう「あまのじゃく」な部分が、ひどいほどぼくにはある。アウトドアだってそうだ。コロナで流行って以来、年に二、三度しか行かなくなった。盆踊りだってそうかもしれない。数年前にハマって、毎夏に十回以上は行ってたのに、ぼくの周りで流行って以来は少なくなった。行くとしても、ひとりでこっそり行く程度だ。

実はそこまで好きじゃなかった、それはわるい意味ではなく、自分にとって心地よい距離感としてそれはある。人間関係にだって言えたりする。逆に、ひどいあまのじゃくのせいで、まだ見つけられていない好きなものには、おぎょうぎわるく食いついたりする。これはもう、どうしようもない自分の性質なのであきらめてはいるが、「人だかり」を一番において物事を判断しないようには気をつけているつもりだ。

昔からつづけてずーっと好きなものって何があるかなぁ、と考えて、いちばんに出てきたのは「映画」だ。マニアほど詳しくないが、映画は好きで、今でも週に一度は映画館に通っている。そもそも「映画館」が好きなのだ。日常からドア一枚隔てただけで、暗闇に紛れて孤独に観れるあの空間を、ぼくはたまらなく愛している。

思えば「映画館」が好きになったのは、若い頃に周りにいた大人が映画好きで、映画館好きだったんだよなぁ。映画館に寄ってから店を開ける、なんて大人が何人かいた。そんな大人がかっこいいと思って、とりあえず映画館に通うようになったんだった。つくづく自分にはそういうところがある。損してるなぁ、とも思う。でもその「損」を「損」と思わずつづけれたり、生きていけたりすることって、実はほんとうに好きなことなんじゃないか、と言い訳のように思ってみたりもする。


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