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チープな陳腐

*語感と意味が似ている言葉ってほんとうに多いよなぁ。この前は文章の中で「陳腐」ということばを使いたくなって、陳腐ってどういう意味だっけとぼーっと考えていたら、そのちょうど隣に「チープ」という単語が浮かんだ。陳腐とチープ。どちらも意味合いで言えば似たようなものだ。しかも語感も似ているとくるんだから、偶然にしてはよくできている。

他にも、いつか友人と話していて出たのが「マネキン」と「招き猫」だ。ことの始まりは、招き猫のことを「マネキン」と言い間違えたことだった。それ招き猫だろー、みたいな感じでツッコんだら「あれ待てよ?招き猫とマネキンは似すぎじゃないか?」とひらめいたわけだ。そこにヒラメが居たわけじゃない。

音感はもちろんのこと、「マネキン」と「招き猫」の役割はどちらも、店先に出て、客を招き入れるものなんだよね。そう考えるとさー、ちょっと似すぎどころか、これはさすがにどちらかからきてるんじゃない?と疑わざるをえない。実際に調べてみたら、まあどっちがというよりも「招く」という単語に引っ張られたようだったけれど。

こういう単語は調べたり考えたりすればするほど、たくさん出てきそうだ。例えば、英語の「q」と、数字の「9」が見た目も音もほぼ一緒なのはすっごくないか?というか、どっちが長男だ?って思うね。

ちょうどいま考えていたのは「音階だけで単語が作れたら、それはメロディにもなるんじゃないだろうか?」ってことなんだけど、この遊び、今度誰かと一緒にやりたいなぁ。すっごくむづかしくて、今のところ4文字までしか思いつかない。「空耳(ソラミミ)」とかね。これ、そこまで考えて「空耳アワー」って付けてたんだとしたら、なかなか天才的なタイトルだよなぁ。あ、「どれどれ?」なんてのもいいね、ちょっとメロディっぽくて。


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