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大人になるっていいね

この前、友人と話しながらお互い酔っ払って「おれら、ぜってー学生の頃会ってたら友達になってなかったよなー」なんて言い合っていた。それは本当にそうだと思った。小学校だろうが中学だろうが高校だろうが、なんなら大学生でも、僕は彼と友達になっていなかったと思う。彼も僕と友達になろうなんて思わなかっただろう。

大人になると、そーゆーことがたびたびあるから不思議だ。大人になってからできた友達のほうがほとんどだし、個人的にはそーゆー人たちのほうがラクだし好きだ。大人になって、それなりに自分の輪郭がぼんやりとしてるけど見えてて、そのうえで仲良くなる人たちってのはいいな、と思う。高校生の頃の自分に伝えたい。あの頃友達がひとりもいなくたって、大人になってからどーにでもなるぞ、と。なんならたぶん、そっちのが居心地いいから心配するなよ、と。

そう思う反面、その日の帰り道に逆のことも思ったんだよなぁ。なんかさ、もしかしたら、振り返ってみて学生の頃に仲良くなれなかった人たちとも、こんな距離感や声の掛け方ひとつで、仲良くなれたりしたのかもしれないなーと。それはやはりちょっとした後悔でもあり、ちょっとした本当でもあるような気がする。あの頃声をかけておけば、今の今までとはいかなくとも、それなりに友達だった人もいるんだろーな。

大人になるっておもしろい。若さは何も気付かない強さがある。大人はさ、ちょっと間に合わないことが増えたりして、懐かしさや諦めやロマンスが増えていく。大人になるってのも、若いってのも悪くないなぁとしみじみ思う。戻したり進めたりできない時の中で、しみじみ今が一番じゃなく、今が一番マシだと思うのだ。

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