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稽古っておもしろい!

*昨日は知り合いの劇団 #彗星マジック さんの稽古場におじゃましてきました。これまで何度も公演を見させていただいたことはあったけれど、もちろん稽古に伺うのは初めてで、ワクワクしながら向かいました。稽古場もなんと、普段やられている劇場ですからね。劇場の休日風景を観れるのもぼくみたいな素人からすれば嬉しいし、そこに役者とか座長とか演出家とかいろんな大人が集まって、あーだこーだとやっている景色は、それだけでもうおもしろい。

まだ控えている公演が先だということもあり、基礎練習や演技のワークショップが中心だったので、恐れ多くも(というか半ば強引に)ぼくも練習に参加させてもらうことになった。まずは声の出し方からスタート。おもしろいのが、人間の声の出し方って2通りあって、喉を震わせて声を出すやり方と、鼻の上あたりを震わせて声を出すやり方とがあるんだそうだ。その違いをまず認識し、できるだけ鼻の上を震わせて出すほうでできるように自分を訓練していく。小さい声で話しても、その声が響くようになったりするからおもしろい。

そのあとの滑舌練習、呼吸法の練習も初めての経験だったなー。「犬呼吸」なんて、皆さんやったことあります??犬のように「ハッハッ」と腹筋を使って息を吐き出して呼吸する方法なんだけれど、これがめちゃくちゃむづかしいし腹筋を使う。生まれて初めて犬呼吸をやってみたけれど、犬ってけっこう大変なんだなぁ。シックスパックなんじゃない?あの子たち。

そのあとの演技ワークでは、みんなでひとつの演技というか題目をゲームのように遊びながら成立させたり、さまざまな縛りがある中で会話のパス回しをしたりと、ものすごく身体を動かしながら同時に頭を使い、かつそこに感情を乗っけるという高度な遊び。これ、毎回稽古でやってるのおもしろいだろうなぁ。どこの筋肉がどう発達しているのか分からないほど、さまざまな筋肉を同時に使っている感じがする。

ぼくはやっぱり、完成品を見るのと同じくらい、その作品がどのように作られたり、みんなで形成したり、ときには削ぎ落としたりしながらのプロセスや、そこで身に付く筋肉のほうにもたくさん興味があるなぁ。そして思っていた以上に、「劇団」は組織でチームで、作品まで含めたみんなで作り上げていくものなんだなとたった一回の稽古におじゃましただけでも分かった。これがたった一回で分かる稽古ってのも、相当おもしろいと思うし、やっぱり彗星マジックさんなんだよなぁ、とね。

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