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世の中の仕事はぜんぶサービス業である

*飲食店とかでさ、たまに「この人、向いてないなぁ」って思う人いるじゃないですか。前のめりに愛想がわるかったり、ドン!と飲み物を置いたり、ギャグみたいに親指がスープに入っていたりとかさ。サービス業に向いてないなぁ、ってお客さん側が思っちゃう人って、じつは一定数いますよね。その人たちは自覚的なのか、それとも気付いてないのかなぁ。

そう思った矢先、よく考えたら、この世の仕事は突き詰めればすべて「サービス業」と言っても過言じゃないんじゃない?と思った。その仕事が飲食であろうと、クリエイターであろうと、大道芸人だろうと医者であろうと、ほとんどの仕事には人が関わっている。工場勤務であろうと、その工場でつくる製品の向こうには人がいるし、そこまで想像力を働かせなくても手前には上司とかクライアントという人がいる。まずはその人たちによろこんでもらうのが仕事だし、そういう意味ではすべて「サービス業」だと言えないだろーか。

「人が人をよろこばせることが仕事」なんて綺麗に言わなくたっていい。誰かを納得させたり(してもらったり)、いいねと言ってもらったり、よろこんでもらえないと仕事にならないわけでさ。それが「価格」のときもあるだろうし。「品質」のときもあれば「態度」とか「誠意」なんていう目に見えないものだったりすることもある。目の前の人がよろこばない仕事なんてのは、きっと続かない。それこそがサービスであり、「お金」という対価が発生している以上、そのサービスは前提に組み込まれていると言える。

自分で自分のつくりたいものをつくる、というアーティストだって、自分がクライアントとも言えるわけでさ。そういう意味では「自分に対するサービス業」とも言えるだろうし、もっと主語をデカくして「世の中」にすることもあるのかもしれない。で、そのサービス業ってのはさ、受注も発注も関係なく、双方がサービスであると僕は考えているんだけど、そのへん、どーなのかなぁ。

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