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習慣は努力に勝てるか?

*ぼくは基本的に「努力」が苦手な怠け者なので、なにかを努力してやろうとすることは少ない。試験勉強や、仕事のために何かをいっとき学ぶことはあっても、それくらいだ。努力が苦手なので、努力しようとしてもつづかないことを自分がよく分かっている。だからこそ、上手になりたい何かや、打ち込んでみたいものが出てきたときに、いかに努力せずに上手になれるか、打ち込めるかを考えるようにしている。


「どうすればできるようになりますか?」という質問には、努力すればなんでもできる、という背景が垣間見える気がする。努力したってできないことはできないし、努力しなくてもできることはできる。結局、そんなものなのだ。好きだからできていくこともあれば、好きなのにできないこともある。「門前の小僧、習わぬ経を読む」ということわざなんて、まさにその通りだよね。


努力は素晴らしいことだが、努力の奴隷になってしまうと、自分にムチを打つ方法しか知らないようになってしまう。それよりも、いかにして楽しんでできるかとか、無理なく続けれるか、みたいなところが大事だと思うのだ。結局、人が何か上手になりたいと思ったとき、必要なのは努力の量や才能の有無よりも、いかにして「習慣」にできるか、な気がする。そしてその「習慣」を絶やさないために、健康的な生活を送ることが、大事なんじゃないだろうか。


ぼくの好きな吉本隆明さんの「10年続けたら一人前になる理論」はまさに、この「習慣」の話なんだよなぁ。習慣にするまでに努力は必要かもしれないけれど、なってしまえば、あとはどうつづけれるか、でしかなくなる。一過性の努力よりも、薄く長くつづく習慣だ。結局のところ、生活が自分をつくるのだから、その生活の中に、上手くなりたいことをどれだけ組み込めるか、なんじゃないかなー。

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