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私は上司であり部下である

*仕事で部下を持ったり、教育係についたりなんかすると、自分に付いている人へ何かを教える必要が出てきます。何も会社勤めの話だけじゃなくても、バイトとか部活とかでもそうだったでしょう。まだ右も左も分からない後輩へ、仕事の流儀や進め方を教えるのは、先輩の義務のようにも思います。

で、ここで教えるのが上手い・下手が出るのがおもしろいなぁと思うんですよ。同じマニュアルを教えているはずなのに、この人の教え方は分かりやすいとか、あの人のは受け取りにくいとかが人それぞれありますよね。それは相性の問題もあるだろうけれど、教える側、つまり何かの教えや経験を贈る側の「ホスピタリティ」のようなものに左右されるのではないか、とも思うんだよなぁ。

相手に何かを受け取って欲しいとこちらが思っている以上、贈る側としてはなるべく丁寧に贈るべきだろう。人にボロボロの本を送ったりすることって、なかなかないじゃないですか。包み紙をしたり、受け取りやすいように袋に入れたりする、あの「受け取ってもらいやすさ」を考えることが、送り手側には必要不可欠なんですよね。そこをサボったまま「受け取ってくれなかった!」なんて言っても、それは送り手側に問題があるように思えるし。

「あの人に花をあげたい!」と思っても、じゃあデートしてすぐに数十本の花束をあげても、その後相手はそれを持ちながら移動するの?ってことになるじゃないですか。相手が一番受け取りやすくて、一番よろこんでもらえるタイミングってどこだろう?と考えるのが、贈る側の作法ですよね。仕事や人付き合いに関してのあれこれって、恋愛に例えるとすごく分かりやすいんだよなぁ。仕事がデキる人がモテるってのは、「仕事がデキる」からモテるんじゃなく、そうした相手への想像力を恋愛にも仕事にも活かすことができるから、モテるんだろうなぁ。

僕はずっと一匹狼でやってきたので、部下を持ったことが今までありませんでした。でも今仕事でちょっとした部下のような人を持つことになって、苦戦したり面白いなと思ったりしながらやっています。これ、その人のキャラクターによっても変わるのかなぁ。いろんな人の「上司」としての話と、「部下」としての話を聞いたらおもしろそうだ。

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