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チームの作り方、一歩目編。

*サッカー漫画の知識で申し訳ないのですが、読んでいて「なるほどなぁ」と思ったことがあります。常に流動して、時間が止まることのないサッカーというスポーツの中では、いかに選手同士のビジョンを共有したり、つどつど戦い方やゴールまでのアイデアを伝えあったりすることが大事なんだそうで。ぼくは野球をやっていたから、タイムが取れたり、ベンチにいる間に「次の打者は〜」って話ができるけど、サッカーみたいに止まらないスポーツだと、そうはいきません。

で、その戦い方やアイデアは、フィールド上にいる選手によっても変わるわけですよね。「今日はあいつが調子いいから、あそこから攻めよう」とか「相手のあの人、疲れが出てるから崩せるぞ」とかね。それをリアルタイムで個々人が感じ取って、プレーするわけです。となると、周りがどんなプレイヤーなのか、を知ることが大事になってきます。もちろん、敵も味方も。

サッカーは「コーチング」することで、その意識やビジョンを伝え合う。それが年下だろうが先輩だろうが関係なく、そのポジションから見える景色やアイデアを細かく伝え合って意思疎通を図り、チームをひとつの生き物のようにする。いわば、自分の考えを話すことで、周りが何を考えてるかを読み取ろうとする以上に、自分がどんな選手で、どんなことを考えて、どのアイデアで勝負しようと思っているのかを、ちゃんと伝え合うことが大事なんだ、と。

この話は何もサッカーに限った話じゃなく、「チーム」の話ですよねえ。仕事でのチーム、スポーツや遊びでのチーム、家族というチーム、恋人や友達というチム。その中にいるひとりひとりが、自分がどんな人間で、どんなことを考えていて、どんなビジョンを描いているのかを伝え合っていく。主張し、主張され、聴いて、伝える。どんなチームも、まずはそこからですよね。メンバーがどんな人たちで、自分がどんな人間なのかを伝え合って、少しずつ影響しあって変わりあっていくことでしか、そのチームでの「1」は生まれないわけです。もちろん「口」ばかりではいけないし、「耳」もちゃんと動かさないといけない。プレイや背中で語ることも感じ取ることもあるけれど、やっぱり言葉を使って、しっかりと意思疎通を図るのは、チームとしての第一歩だよなぁ。


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