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即答ってつまらない?

*即断即決はつまらない。そうメモに残してあった。そうだ、即断即決・即答はかっこいいことだと思われがちだが、意外につまらない。何でもかんでも解決するのが早すぎる世の中って、どこか痩せてないかなぁ、とも思うのだ。


「明日から野菜が3つしか食べられないとしたら何を選ぶ?」って質問したとしますよ。そこで「栄養素的にナスとブロッコリーとにんじんがあれば健康に問題はありません」とか「そんなことありえません」なんて即座に言われても、こいつつまんねーな、じゃないですか。それと似たようなことが、ネットの中や社会の中でも起きてるんですよね。もちろん、即断即決しなきゃいけない場面はあるんだけど、よくよく振り返ってみれば、そういう場面はいくつあった?そもそも準備してなかっただけで、即断即決しなきゃいけなかった、なんて場面も多かったでしょう。


そこで「うーん、外せないのはナスビだな」とか「じゃがいもは野菜に入れていい?」とか「トマトを外すと、トマトソースも食べれないのか!」なんてことを言い合うのが、おもしろいんじゃない。そうやってボールを転がすようにして遊びたいのに、過不足ない答えが一瞬で返ってきてしまうと、そのボールそのものが消されちゃうというかね。答えはわからなくてもいい、そういう遊びがおもしろいんじゃない。


大喜利なんてのはまさにそれをスポーツにしたものだし、雑談なんてのはほっとんどそうですよね。成立しようと思ったら、雑談じゃなくなっちゃう。前の話とこれからする話がなんら繋がってなくても、好き勝手遊ぶように話せるのが雑談の醍醐味でしょう。仕事の話ばかりのチームがあったとしたら、それは痩せ細っていきそうだよね。答えとか正解とかしか求められないから。


そしておもしろいのが、たいてい後悔することはさ、うーんと考えて出した結論よりも、とっさの受け答えだったり、即断即決してしまったことのほうだったりするんだよなぁ。即断即決はカッコいいかもしれないが、若いうちだけかも。歳を重ねると、それで遊ぶことのほうがかっこいいと思えるんだよなー。

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