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あるに決まっている、と思い込んでるもの。

*我が家の飲み水は、2Lペットボトルがその役割を果たしている。夏になると冷蔵庫に常備しているのだが、先日、冷蔵庫をひらくと、水が見当たらなかった。あれ?まだまだあると思っていたのに、ない。しかたなく水道水をコップに入れて飲んだが、ぼくはあのカルキ臭さがどうしても苦手で、2杯目は飲みたくなくなってしまう。暑い中、汗を流して水を買いに行くのは、なかなかきびしいところがある。

あると思っていたはずのものが、ない。あるに決まっているはずのものが、ない。人間がいちばん慌てふためく瞬間は、そんなときじゃないだろうか。水だって、飲み水じゃなくて、川とか海とかがなくなったら、慌てふためくだろう。あるに決まっているはずの空気だって、なくなったら慌てふためくことすらできなくなってしまう。でも、ずうっと永遠にあるなんて保証は、本当はどこにもないんだよね。そう思うと、「あるに決まっているはずと思い込んでいるもの」が、自分にとって大事なものだと言えやしないだろうか。

ぼくは、あなたは、何を「あるに決まっている」と思っているだろう?水や空気は、みんなそうだね。もっと個人的な「あるに決まっている」ものが、人それぞれ似たり寄ったりありそうだ。恋人なんて言っちゃあ、古傷がうずく人もいるんじゃないかな。ああ、彼女はこの先も「あるに決まっている」と思っていたことが、たしかにあったなぁ。

「お金」という答えも、ある人にはありそうだ。ぼくはないし、きっとこれからもないけどね(ひい!とハンカチを噛み締める)。「いつまでも、あると思うな
、〇〇」の丸々の部分に当てはまるものが、みんなにとって大事で、思い込んでいるものなんだろうね。親とか歯磨き粉とか、夏とか思い出とか、恋心とか愛情とか?


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