見出し画像

人生でいちばん熱い夏

*あれ、いつのまにか梅雨明けてないか?と、ふと気付いてしまった。梅雨はじめっとした空気も相まって、もっと長いトンネルのようなイメージがあったのだけれど、気付けばいつのまにか終わってない?梅雨、明けちゃったの?まだ全然、梅雨っぽいことしてなかったのになぁ。梅雨っぽいことってなんだ、水たまりでばしゃばしゃ遊んだり、雨を避けようとしてみることだろうか。

梅雨明けた?と気付いたのは、ふと蝉がわんわん鳴いているのに気付いたからだった。昔から「蝉が鳴いたら梅雨が明けた」というイメージがあるんだけれど、これは僕の個人的なものなのかね?それとも、みんなうっすらまんべんなく持っている感覚なのだろうか。そう思って調べてみたら、似たような質問がたくさんあったから、もしかしたら教えられたものなんだろうか。みんながそれぞれ生きる中で、とくに誰に教えられることもなく、同じ感覚を持っていたとしたら、それはそれでおもしろいことだ。ちなみに蝉が鳴いたから梅雨が明けた、とは言い切れないらしい。言い切れないって、なんだかズルいよなぁ。

これから夏が来る。というか、もっともっと夏になる。海も山も川もにぎわうし、こんなにあっついのに、人々もどこか活発的になるだろう。テレビはいつ見ても甲子園の中継が映し出されていて、室内はどこでも涼しくて、1年の中で一番、一杯目のビールが美味い季節がやってくる。氷はすぐに溶けて、飲み物はみるみるぬるくなり、照り付ける日差しに体力をじとじと奪われる、あの季節が今年もやってくるのだ。

あ!よく考えたら今年は、僕にとって30回目の夏だ。もう夏のベテランと言ってもいいな、30回目だと。皆さん、どんどん夏っぽいことやっていきましょうねー。僕は今年は市民プールに、子供の頃ぶりに行ってみたい。市民プールのプールサイドから見る景色が、僕の記憶の中でいちばん最初の「夏」の景色なんだよなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?