ちょっと視点をずらすだけで、お店の収益を改善できた話

僕のクライアントさんのお店で、こんなことがありました。

外出自粛になって、一時期は売れてたテイクアウトのお弁当が徐々に売れなくなってきた･･･
他にも、冬になると患者様の数がなぜか減っていく整骨院･･･


でも、あることをしたら、テイクアウトがまた売れるようになったり、患者様の数が増えてきました。
いったい何をしたのか？について、シェアしていきたいと思います。


こんばんは。
店舗集客マーケターの大久保亮です。


片や飲食店、片や治療院。
性質が異なるこれらの店舗でしたあることとは、いったいどんなことだと思いますか？

具体的な事例を交えながら書いていきますね。

売れなくなったテイクアウトが売れるようになった理由

緊急事態宣言が発出されてから、多くの飲食店がテイクアウトに力を入れ始めましたね。
その影響もあって、一時期はテイクアウトの売れ行きは好調でした。

しかし、徐々に売れ行きが鈍くなってきました。
そして今となっては、テイクアウトの利用者数はさらに減っています。


ですが、たった２つのことをしただけで、テイクアウトの利用者が急増しました。
その２つのこととは･･･

１．作りたてを提供するようにしたこと
２．それをチラシを作って広告したこと

一見「な～んだ、そんなことか」と思うと思います。
でも、売り手というのは、意外と気づかないものなんですね。

テイクアウトが売れなくなった理由を、僕はこう考えました。

・冷めてしまってると美味しくなくなる
・何時間前に作ったのかが分からないと購買意欲が下がる

どうせなら、温かい作りたてを食べたいですよね。
なので、作り置きを止めて、作りたてを提供するように変えてもらいました。

そしてチラシでそれを地域の皆さんにお伝えしました。
当たり前のことですが、知ってもらうための情報提供はとても重要です。

さらに、チラシには事前に電話注文を受け付けてることも明記しました。


この施策を始めてまだ３か月ですが、始めた翌月の売れ行きは前月比180％、その次の月には施策前の月と比べて240％の売れ行きと、とても好調です。

テイクアウトのお弁当の需要がなくなった訳ではなかったのです。
あちこちで買って食べてみたけど、冷めてると美味しくないという「不満」が消費者の購買意欲を下げていただけなんですね。

冬場に患者様が減っていたのに増え始めた理由

春から秋にかけては、毎月ほぼ同じくらいの患者様が来院されてる整骨院。でも、寒くなってくると徐々に来院者数が減っていきます･･･

この整骨院の院長は「寒いから外に出たくないのかな？」と考え、寒い時期の売上減少は自然現象だと諦めてました。

この現象って、実は整骨院に限らず、鍼灸院、リラクゼーションサロンやマッサージ店でも起こっている現象です。

諦めているせいか、皆さん何もしようとしないんですね･･･


ですが、ここでもある２つのことをすることで、寒い時期の来院者数を暖かい時期と同等まで回復させることができました。
何をしたのかというと･･･

１．施術ベッドに温かいシートを設置
２．それをDMで既存の患者様にお知らせ

たったこれだけです。
これをしただけで、寒くなってくる11月後半から翌3月までの来院数を、暖かい時期とほぼ同数まで回復させることができました。


寒い時期に来院者数が減る原因は

・施術してもらうのに薄着になる。その結果、施術中ちょっと肌寒い。
・肌寒い思いをしたくないから通院を控える。

これが原因なのでは？と仮説を立てました。

なぜこのような仮説に行き着いたかというと、僕自身がそうだったからです。
僕はとても寒がりなので、寒い時期に肌寒い状況になるのは避けたいんです^^;


結果的に、ご年配の患者様を中心に、寒い時期に来院される方が多くなり、冬場に売上が下がってしまう現象を食い止めることができました。

これも、ＤＭでちゃんとお知らせしたことが、この結果をもたらしたといっても過言ではないでしょう。
知らなければ、寒い時期にわざわざ肌寒い思いをしに行こうとはしませんからね。

まとめ

「なんで売れないんだろ？」「なんで来てくれないんだろう？」と考えることって少なくないと思います。

そして、多くの店舗経営者が何をするかというと、同じメニューに飽きられてるなら新しいメニューを出そうと考えたり、技術力がまだ足りないからだと考え、施術のスキルアップに励んだりしがちです。

実はこの考え方、典型的な売り手目線の考え方なんです…

商売をやっていると、どうしても売り手目線になってしまいがちですが、消費者側の目線で見ることで、その解決策が見えてきたりします。

紹介した２つの事例、どちらも「たったそれだけ？」って感じたと思うのですが、その「たったそれだけ」に気づけるかどうかで、売上がかなり変わってきます。

これは、お店に限った話ではなく、ネットでビジネスでも当てはまることです。

一度、買う側の立場に立って、どうしたらもっと買いやすくなるかを見つめ直してみてください。
きっと、お客様の反応が変わってきますから。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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