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江戸時代はやっぱり凄かった!書籍「江戸式マーケ」から学ぶ

こんにちは。
店舗集客マーケターの大久保亮です。

この記事では、僕が尊敬するマーケターの川上徹也さんの著書「江戸式マーケ」から、興味深いマーケティングの話をシェアしたいと思います。

・マーケテイングの仕事をしてる方
・コンサルタントの方
・広告業の方
・企業経営者
・お店の経営者やオーナーさん

などに読んでいただけたら、今後のヒントになるかもしれません。
ヒントにならなくても、話のネタとして知っておくと教養のある人だと一目置かれるかもしれない興味深い内容になってますので、読んでいってくださいね^^

江戸時代が活気に溢れていた背景には商業が大きく発展したことがあります。
特に注目したいのは

・今に続く創業200年超の老舗企業は何をして急成長を遂げたのか?
・社会背景とビジネスモデルの関係性は?
・どのようなマーケティング手法が誕生したのか?

という点です。

この記事を書くのに困ったくらい、シェアしたいことが多すぎる興味深い内容ですので、より詳しく知りたいと思った方は是非本書を手にとってみてください。

この記事では、特に興味深かった以下の項目についてご紹介します。

時代劇に出てくる「越後屋」は今も健在だった

越後屋といえば・・・
テレビの時代劇で、悪代官と越後屋が密談している様子を観たことがありませんか?

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悪代官「お主も悪よの~」ニヤニヤ
越後屋「そんな滅相もございません」ニヤニヤ

僕の中では、このようなシーンが記憶に刻まれていています^^
きっと越後屋って、今でいう政治家との癒着みたいな関係性で大金を稼いでいた悪い奴だったんだろうな~と思っていたら、どうやら違ったようです。

上記のような密談が実際にあったのかは不明ですが、越後屋は当時、日本のマーケティングの先駆けとも言える最先端企業で、数々のイノベーションを起こした超優良企業だったのです。

今も続く越後屋の正体とは

百貨店の三越だった
(現在の三越伊勢丹)

では、越後屋はどんなイノベーションを起こしたのでしょう?

江戸時代に呉服店「三井越後屋」として始まり

・「番傘」の無料貸出で町人を“歩く広告塔”に
・呉服店初の「屋敷売り」から「店前売り」を導入
・「掛け売り」から「現金正価販売」に転換
・「一反売り」から「切り売り」に
・業界初の「即仕立て」を実施
・日本初のキャッチコピーで広告キャンペーンの実施
・世界初?広告の効果測定の実施
・「暖簾印」によるブランドロゴの採用

などなど、今となっては当たり前と思われることを、次々と発案し実践していたのです。

その結果は言うまでもありません。
大成功した越後屋は、その資金力を活かして金融業(現・三井銀行)を始めたことでさらに飛躍していき、三井財閥になっていったのです。

ドラッカーも絶賛したマーケテイングの元祖とは

これらのイノベーションを手掛け、「マネジメント」で有名な経営思想家ピーター・ドラッカーも絶賛したのが、「三井越後屋」の創業者:三井高利だったのです。

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あのピーター・ドラッカーが

マーケティングは1650年頃、日本で三井家の始祖(三井高利)によって発明された。~中略~彼は当時の日本の社会変動によって新たに都市化した、紳士階級 [武士] と新興ブルジョアジー [町人] という新しい潜在的顧客が創出されたことに目をつけた。

と大絶賛したほどの人です。

三井高利が発案したとされるこれらのマーケティング手法は、現代にも通用する合理的で優れた手法だと言えます。

「時代を読む力が優れている」なんて言葉では収まりきらない数々のアイデアを発案した三井高利は、もはや天才と呼ぶにふさわしい人だったのです。

日本初?の商品券を作ったのはあの有名企業だった

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今ではキャッシュレス決済がかなり普及してきたので、現金や商品券での買い物をする機会はかなり少なくなってしまってるかもしれませんね。

ですが、商品を渡す前に現金収入が得られる「商品券」という優れたビジネスモデルは、今なお多くの企業が取り入れてます。

江戸時代に商品券の先駆けといえる「イの切手」を発案し、大成功を収めたのが

現在の「にんべん」です。

鰹節やだしでお馴染みの「にんべん」も、江戸時代から続く老舗企業だったのです。

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「にんべん」は江戸時代から鰹節を販売し始めたそうで、この「イの切手」という商品券の元祖は、銀で出来た鰹節型だったそうです。
発想がとてもユニークですよね^^

さらに、銀で作られていた「イの切手」を、後に紙製に切り替えるという改善をすることで、発行コストを抑えつつ大量発行を実現し、贈答品として重宝されるようになり、その後の危機を乗り越える資金を確保できたそうです。

江戸時代に始まり今も続く商品券というビジネスモデルは、今では商品券としても残ってますが、「Suica」や「PASMO」などの現金をチャージするICカードに応用されたのでは?と推察しています。

まとめ

「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という有名な格言があります。

本書を通して歴史を学び、これからのビジネスに活かせるヒントを見つけてみてはいかがでしょうか。
大きく世の中が変わりつつある今だからこそ、今後のビジネス展開を考えるヒントが得られるかもしれません。

本書には、ここでは紹介していない企業やマーケティング手法はもちろん、どのような社会背景からそのアイデアに結び付いたのかなど、多くの学びを得られる事例がたくさん紹介されてます。
興味のある方は、本書を読んでみてください。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

PS
この記事をnoteで公開し、Twitterに投稿したところ
まさかの著者ご本人からコメントが!
川上さん、ありがとうございます。

こちらも読んでみてください^^


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