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消えてしまったもう一度読みたいブログ「お嬢様会計士のブログ」

長くインターネットに触れてきた。多くの有益な情報•面白い文章•素晴らしい絵や音楽を公開するHP•ブログ•SNSのアカウント等に出会って来た。その中には様々な理由で更新が途絶えてしまったもの、HPやブログ自体が消えてしまったものも多い。…とても残念。

もうインターネット上から消え、見られなくなってしまったHPやブログの中でもどうしてももう一度見たいものが幾つかある。その中の一つがタイトルにもある「お嬢様会計士のブログ」だ。

「お嬢様会計士のブログ」正式名称は「京女⭐︎お嬢さま会計士、今日もゆく⭐︎」だったかな、…自信ないけど。基本的に正式名称で呼ばれる事はなく、ブログは「お嬢様会計士のブログ」、書き手の方はお嬢様会計士さんと呼ばれていた。なのでここでもその呼び方でゆく⭐︎。

「お嬢様会計士のブログ」がインターネット上に現れたのは2011年の春〜夏頃だったかな。彼女のブログは小難しい会計監査の世界を業界の外にいる人にも分かりやすくかつユーモア溢れる文章で説明されていて、登場してから1ヶ月も経たないうちに会計界隈のブログの中でトップのアクセス数を誇る人気ブログになっていた。
ブログの話題は会計士業界に関する事が中心だったが、それ以外にも京言葉に含まれる嫌味解説•お嬢様女子校での変わった風習•近畿内での県同士の見えざるヒエラルキー•京都沿線の超ローカル話等が面白おかしく書かれていて、僕は彼女がブログの更新をするのが待ち遠しかった。

「なーんでここまで彼女のブログが好きだったのかな?」って最近考えたんだけど、分かりやすい解説•ユーモアたっぷりの文章•皆がぼんやり思ってるけど言語化されていない事を言語化する力。これらも魅力的だったけど、一番の理由は自分では全く考えた事も聞いた事もない発想•視点から書かれる彼女の文章が自分にとってとても刺激的だったからだって結論になった。

毎日家に帰ったらPCで更新をチェックするほど好きだった「お嬢様会計士のブログ」だけど、活動期間はとても短かった。2011年春夏頃に現れた彼女のブログは年末頃には更新されなくなって、2012年1月には閉鎖されてしまった。特に閉鎖の理由は書かれていなかったけど「色々あるんだろうな…」ってことはなんとなく分かった。…本当残念だったよ当時。

「お嬢様会計士のブログ」が閉鎖された後2〜3年はブログが復活してないか年に数回検索をかけた。しかし当然だけどブログは存在しない。2016年位からはもう彼女のブログ名を検索エンジンにかける事もなくなっていた…。

2024年になりふと懐かしくなって彼女のブログ名をGoogle検索にかけてみた。
ビックリした。検索にかけてヒットした件数はたったの15件ほど、その中で実際に「お嬢様会計士のブログ」を話題にしていたページはたった1件しかなかった。
Twitterでも検索してみるとヒットしたのは2011年頃のツイート30件程度だった。
2015年位にはGoogle検索•Twitter検索でも今よりずっと多くのページがヒットした。この8年位の間に多くの人がブログやTwitterアカウントを停止してしまったんだろう。何だか誰も「お嬢様会計士のブログ」を覚えていない気がしてとてもさみしい気持ちになった…。

このようにあまりの検索結果の少なさにショック受けた事がこのnoteを書こうと思ったきっかけだったように思う。彼女にとっては余計なお世話極まりないんだけどさ笑。
「んなこと自分のメモ帳に書いとけや!」って思うだろうけどさ、捗らねーのよ、それが!

「お嬢様会計士のブログ」活動期間は5ヶ月位、記事の総数ははっきり覚えてないけど50本に満たなかったんじゃないかなー。好きだった、もう一度読みたいと言ってる割に記事の中身は断片的にしか覚えてないんだよね笑。まあ断片的にしか覚えてないからもう一度読みたいんだろうけどさ。当時学生だった自分が面白く感じた考えや文章が今の自分が見たらどういう感情を抱くのかすごい興味あるんだよね。はー、ホントもう一度読みてー。

ちょっと復元「お嬢様会計士のブログ」

断片的な記憶と僅かなTwitter検索結果を頼りに「お嬢様会計士のブログ」でどんな記事が書かれていたほんのり軽〜く復元したい。


「☆サバイバル!監査法人での生き残るヒトはどんな人?」
『☆最近の会計士業界のトレンド・IFARと英語』
『☆「非充実監査人」のお嬢様会計士が「充実監査人」について語る』
「素朴な質問「会計士は余ってるの?余ってないの?」」
『◆◆素朴な質問パート2「会計士は合格者が増えてレベルが低くなった?」』
『◆「ここが変だよ、監査及び会計!」』
『◆◆きのこの山通信1「監査法人の脂肪吸引手術に思う事~トーマツのリストラ~」』
「◆オレオレ会計士とワビサビ会計士の生きる道。」
『◆◆「経理マン」と「会計士」の方程式』
『◆◆会計士のバイブル本「監査六法」』
「監査はつまんないのか~監査人の永遠の命題~ 」
「イケメン会計士はお得なの?(注 クライアント仕事編)」
「◆◆会計士業界の就職難の解決策はA案とB案のみよっ♪」
『◆◆11月の寒い木枯らしの日、オリンパス事件に思ふ』

とりあえずTwitter検索にかけてヒットしたタイトルを時系列順に羅列してみた。
基本的に2010年位から今にかけて会計業界にいる方のアカウントの呟き故会計監査に関するタイトルがほとんどなんだよね。流石に当時から12年以上経ってるのでタイトルを見ても記事の内容を断片的どころか全く思い出せない笑

この中で比較的内容を覚えていて当時印象的だった記事がコレ→「イケメン会計士はお得なの?(注 クライアント仕事編)」 ええ、僕は俗物ですよ!

クライアント先におけるイケメン会計士とフツメン以下の会計士のメリットデメリットが二世芸能人とそうではない芸能人との対比で書かれていた。

二世芸能人
メリット:親の七光りでスタートダッシュが決めやすい。
デメリット:知名度に実力が伴わないと急速に仕事が減る。所詮二世かと周りに思われる。再浮上が難しい。

イケメン会計士
メリット:能力高い場合フツメン以下会計士に比べ3〜5割増しで評価される。めちゃくちゃチヤホヤされる。
デメリット:能力低い場合マイナスのレバレッジが効いてフツメン以下会計士に比べ3〜5割位低く評価される。

こんな感じでイケメン会計士と二世芸能人はどこか似てるみたいな感じで書かれていたのを覚えている。当時「顔がいい方がいいに決まってるでしょ!」と考えていたけど、イケメン故にマイナスのレバレッジが働く事もあるんだな〜と目から鱗だった。注意しなくちゃいけないのはあくまでクライアント先だけの話ってこと!他の場面ではやはり絶対的イケメン有利って書かれてたよ確か笑。

上記のタイトル以外で覚えている話

•監査法人の女性会計士 会計士以外の女性スタッフに男性会計士取られがち!
(女医が看護師に男性医師を取られる構図に似てるなと思った。)

•女性が将来高収入になる会計士の卵を青田買いしても、そのままゴールインしたケースはそんなに多くないとかなんとか。なーんか会計士になったあとに乗り換えられちゃうんだってー。
(売れない芸能人でもよくある話だけど残酷だよね…。)

•彼女の通う女子校でPRADAのバッグを持つことがステータスだった話。
(なんかバッグの中にもレベルがあってそれによってヒエラルキーが決まるところがあったって書いてあって怖かった記憶笑)

•神戸の人は近畿の中で神戸が1番イケてると思いがち!
(神戸の話が結構出てた印象。ちょっと私怨を感じた笑)

•ピカルの定理推し
(なんか事あるごとにピカルの話してた気がする笑)

他にもあるけど俗っぽい話の方が覚えているな自分笑。

「お嬢様会計士のブログ」に対するTwitter 上の感想

最後にTwitter検索で出てきたブログに対する感想抜粋。

お嬢様会計士も面白いですよね笑。私のブログの数百倍は面白い笑笑

Twitterより

ホンマこの人のブログは面白い。かつ的を得た指摘。自虐的なのもGood!

Twitterより

お嬢様会計士: のブログを先日から見ていまして、上品でフワフワした感覚から繰り出される絶妙なジョークと自虐ネタとまっとうな回答にはまっております。

Twitterより

お嬢様会計士のブログめっちゃ勉強になるな。噛み砕いてるから読みやすいし、実は超頭良さそう

Twitterより

お嬢様会計士のブログを呼んでたら、いつのまにか時間が…∑o(*'o'*)o ウオオォォォォ!!

Twitterより

最新のお嬢様会計士のブログ読んで電車の中で爆笑してしまったなう。スーパーマリオの例えが、すげー面白かった♪───O(≧∇≦)O────♪

Twitterより

オチの「あっ、今日は『カンフーパンダ2』を観に行かなきゃ行けないので、考えるのやめますね」でマジ吹いた。

Twitterより

お嬢様会計士のブログが閉鎖されちゃったのかぁー
自分にはない文章表現で、文章が固くなりがちな会計監査などなどの事象をうまく表現しててくれたのに! ちょっとショックだな

Twitterより

終わりに

「お嬢様会計士のブログ」が閉鎖されて約12年。何だか折に触れて彼女のブログを思い出すんだよね。知的な文章を書く人、ユーモアがある文章を書く人どちらか一方がハイレベルな人は結構いるんだけど、彼女の文章ほど知性とユーモアが高いレベルで共存してるブログって自分の中ではなかった。だからこんなにもいつまでも印象に残ってるのかな。何だかブログを読んでいた当時を思い出せたんで、雑な形であれまとめる事ができてよかった。
noteって書いたもの編集できるのかな?新たに思い出した事があったらまた追記したい!

ホント出来る事ならもう一度彼女のブログを読みたい…。


じゃ、そーゆーことで

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