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むやみな世代間対立を生まない

ラジオを聞き取れない子ども(若者)増えているという記事。釣りタイトルっぽいなぁと思って読んでいたが、いつの間にか"ラジオを聞かない若者"というレッテルが貼られている。YouTubeなどの動画配信ばかり見ていて、音楽さえも聴いていないという記述も見られる。

個人的にはラジオは好きだし、小さい頃から結構慣れ親しんできたつもりだ。朝の通勤の時に音楽を聴くこともあるが、ラジオでニュースを聞くと短い時間でもその日の出来事がわかる。耳だけで情報を得られるというのは、非常に便利なものだ。

今はスマホででラジオを聴けるが、やはりコンテンツが飽和している時代なので、どうしても面白いほうに流れるのは仕方がない。それに「〇〇しない若者」というタイトルの付け方にはどうしても違和感を覚える。若者だけでなく、多くの年代でそういう傾向があるのではなかろうか。

記事中では大学の教授にインタビューをしているが、これもまたミスリードである。大学の先生はたしかに専門家だが、では、普段、誰を相手にしているか?もちろん学生(若者)である。だから、大学関係者にインタビューしている時点で学生の話しか取れないのは当然なのである。

こういう記事が出るということは世代間の闘争を楽しむ人が一定数いるという事実である。記事のクリック数が増えるからだろうが、むやみに世代間格差を生むよりは、ラジオをもっと身近に感じられるためにはどうしたほうがよいか?という発想を前面に出してほしいものである。最後まで読めば芸能人の件などが書いてあるが、やはり見出しこそ興味を引くものだし、見出しだけで会話する人がいるのも事実。下手にマウントを取ろうとしても仕方がないのである。

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