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全国高校駅伝2022

12月の最終日曜は何かとイベントが多い。個人的に真っ先に思い浮かべるのは都大路こと全国高校駅伝だが、有馬記念もある。競馬のほうはよくわからないので、例によって書くのは高校駅伝のことだ。午前に女子のレース、午後に男子のレースがある。今年は3年ぶりに沿道での応援が解禁、久しぶりに沿道に人の姿がたくさんあった都大路だった。

女子は長野東が初優勝を飾った。最終区まで優勝争いがもつれた非常に面白いレースだった。レースをずっと引っ張っていたのは連覇を狙う仙台育英。最終的には2位だったが、2~5区の途中まで先頭を走り、ほぼ想定通りの走りだったのではないか。それを上回った長野東が強かったのだろう。本来なら1区を走るエースを最終5区に回せるくらいのチーム力が初優勝に繋がった。後ろから神村学園のカロライン選手が迫るなか、村岡選手は逃げ切った。

男子は倉敷が大会新記録で優勝した。3区のキバティ選手が区間新記録の圧巻の走り。2位に入った佐久長聖の吉岡選手も従来の日本人記録を大幅に上回ったが、ここで付けられた差が最後まで埋まらなかった。勝因は4区の戦いにあったように思う。

去年の大会では、先頭の世羅を2位倉敷が追う展開で同じく桑田選手(当時1年)が前半からハイペースで飛ばしたが終盤に失速し、世羅に突き放された。今年は逆の展開となり桑田選手が先頭でもらった。このリードを上手く使い、佐久長聖の山口選手に一旦は差を縮められたものの後半にじわじわと引き離すクレバーな走り。この区間で約30秒差となったところで、後続のランナーの力の差はあまりなく、勝負あり。3位以下の高校との差が離れてしまったのはレースとして少し残念だったが、記録が記録だけに今年は倉敷と佐久長聖の2強と言われていた通りの展開となった。


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