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走ってまとまる

正直にいって、走っている間は暇である。走ることに集中するべきだか、特に危ない道でない限りは、淡々と歩を進めるのみである。音楽を聴きながらランニングをする人も多いだろうが、汗もかくし、音楽のリズムと走るリズムが異なることもあるから、自分が音楽を聴きながら走ることは、まずない。

ただし、何か考えることがある時はあっという間に時間と距離が過ぎる。そして、どうやら走っている時は考えがまとまることが多い。日々の仕事や生活の中で「あれ、どうしようかな…」と考えるも結論が出ないことがたまにある。そういうことを寝かしておいて、走っている間に考えていると、「そうだ、こうやってみよう」というふうになる。「こうしたらいいんじゃないかな」という気持ちはすでにあるけど、イマイチ踏ん切りがつかない状態にあるものを、走っている間に考えることで最後の一押しをしてくれている、そんなように思える。

走っている間には、色々な脳内物質が生み出されているようだから、そうした物質が作用して、上記のような効果をもたらすのだろう。かのスティーブ・ジョブズは決断をする時に「歩く」ことを選択するそうだったが、その人なりのルーティンがきっとあるのだと思う。別に何はなくとも走るけれども、迷った時はとりあえず走ってみる。そうしている間に、自分の中にある答えに辿り着けるのだと思っている。

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