紙とペーパーレス

仕事柄、報告書やレポート、PowerPointなどを作ることがあるのだが、自分で書いた文章を推敲するのは、なかなか大変だ。そもそも、自分で書いた文章なので、これでいいというものを出している。それを客観視して直していくのは骨が折れる作業である。

書くときはPCのキーボード叩いたほうが圧倒的に速いし、言葉もスムーズに出てくる。このnoteを書いている時もそうだ。しかし、直す時は紙に印刷して赤ペンを入れていくほうがやりやすい。MicrosoftのTeamsというアプリは、何人でも同時にファイルを編集できる優れものなのだが、データ上で修正していくのはどうも苦手だ。というか、直す場所が見つけにくい。

その点、紙に印刷したものを読んでいくと誤字脱字やおかしな表現をしているところなどを見つけやすい。一文一文に集中できるような感覚がある。対して、Wordなどで作る時は全体感を捉えやすい。

紙のほうが色々見つけやすいのは、小学生からのペーパーテストの影響なのかなと思う。テストはすべて紙だったし、色々と注意深く読んで答えを見つけていかないといけない。そういった感覚が未だに染み付いているのかもしれない。

逆に、読書感想文をPCで書きたかったなと思う。作文用紙で書いていると、前に書いた流れを忘れてしまうから、全体感を捉えにくい。今は小学生でもタブレットなどを使うのだろうけど、文章をまず書くという時は、PCのほうが圧倒的に速いしやりやすい。

時代はペーパーレスで、読書もKindleなどのアプリで出来るようになった。紙を持ち歩かなくていいのは便利だし、不要な紙はどんどん減らしていくべきだと思う。一方で、推敲のような丁寧な作業のために、紙でやり取りする文化は是非とも残してほしいと思う。

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