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せざるを得ないから

毎朝、自転車で通勤している。たまたまロードバイクを手に入れて、それに乗っているのだが、その速いこと。最近はスピードにも慣れたが、乗り始めの頃はそのスピード感に恐怖さえ感じるほどだった。その前もクロスバイクに乗っていたので、スピードはある程度慣れていると思っていたが、ロードとクロスではこんなに違うものか……と驚いた記憶がある。

今日は色々あって、いつもよりも帰るのが遅くなってしまったが、帰りに自転車を確認してみると、後輪がパンクしているではないか…!これでは乗れないと思って、自転車を引いて徒歩で帰宅した。といっても、歩きでもいける距離なので、明日から歩いて通勤してもいいかなと思っている。

自転車を直そうにも週末にならないとできないし、週末はどうやら天気が悪い。つまり週末に直せない可能性もあるわけで、そうすると通勤に自転車が使えなくなる期間が長くなる。徒歩通勤の期間は意外と長くなるかもしれない。

そうせざるを得ない状況というのは、実は悪くないかもしれない。世の中でうまくいったケース、どうしてそんなこと思いついだんだ?という場面は、案外「それしか選択肢が無かった」というパターンが当てはまる。選択肢が少なくなるのは悪いように考えがちだが、かえって腹が決まって、そのことに集中できる環境が整うのかもしれない。自転車がパンクしてしまったこと自体は悪いことだけれども、それによって歩かざるを得なくなるから、逆にプラスになることもあるかもしれない。

箱根駅伝でエースと呼ばれる選手ですら、故障明けのトレーニングはまず歩くことからだそうだ。今春に卒業した東海大学の名取選手は期待されて大学に入ってきたものの1, 2年生の頃は怪我が多くて、まともに練習できる状況でなかった。だから、山岳コースも含めて、歩くことを課したそうだ。その後の彼の活躍ぶりは凄まじく、3年次で全日本の優勝テープも切っているし、先日の箱根の2区もまずまずのタイムで走破している。

とにかく、これをいい機会に歩くことを見直せればいいなと思っている。自転車を直すまでの期間限定になってしまうかもしれないけれど。

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