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カメラを回しておく(28年ぶりの完全試合)

昨日のスポーツはこれ一色だった。ロッテ 佐々木朗希投手による、プロ野球28年ぶりの完全試合達成である。9回105球、19奪三振(日本タイ記録)、途中13打者連続三振(日本新記録)など、とにかく記録づくめの試合だった。

投球の内容はパリーグTVなどで詳しく見ることができるが、本当に圧巻という言葉が最適で、打たれる感じが全くなかった。一番危なかったのは7回の先頭打者に3ボールになったところだったが、逆にそれくらいしか取り上げることがないくらいの投球内容だったことに他ならない。ストレートとフォークのほぼ2種類で成し遂げてしまったのだ(吉田正選手にはカーブ、カーブとちょっと配球を変えている)。

ロッテの公式チャンネルでは、記録達成後の様子を見ることもできる。こうした本人に近いところでの映像が残ったのはとても貴重だ。スタジアムの完成の凄さ、本人の淡々とした謙虚さなどがよくわかる。カメラを回しておくことがとても大事だといういい事例だと思う。バッテリーを組んだ松川選手の声も聴けるのがよい(完全試合はピッチャー一人で作るものではないから)。

佐々木朗希投手が今シーズン、どこまで歴代のレジェンドに挑めるか、楽しみでしょうがない、という人が格段に増えただろう。球団のみならず、もはや野球界全体で注目の的である。パリーグ各球団もより一層マークをきつくするだろうし、交流戦で対戦するセリーグのチームも彼相手にどう立ち向かうのか見物である。そして、対策を施された後の佐々木投手がまたどう成長していくのか。日本のみならず、海の向こうでもきっと注目されるだろう。何せ、比較の相手があのデグローム投手が挙がってしまうのだから。

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