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気候への順応

初戦の重さがあったサッカーU-24日本代表。ウノゼロ(1-0のスコア)で辛くも勝利した。大会前から「史上最強」「金メダルを」というマスコミの決まり文句が踊っていたが、蓋を開けてみれば厳しい戦いの序章と言うべき試合展開が待っていた。

辛口のセルジオ氏がコメントを残しているが、"夏バテ気味の試合展開"という点に着目したい。試合前には「高温多湿の気候は開催地日本に有利」と、いくつかの記事で言っていた気がしたが、あまり根拠は無かったといえる。それどころか、日本は海外で活躍している選手も多くいて、しばらく日本の気候に馴染んでいなかったはずである。

同じ日本であっても、北のほうと南のほうでは気候が違う。自分も数年前に西のほうに来たのだが、最初の年は暑さに慣れなくて本当に辛かった。アスリートの能力が一般人のそれをはるかに上回るとはいえ、早々簡単に順応できるわけでもない。加えて、ショートパスを繋ぎながら、前線からプレスを掛ける日本代表のやり方では消耗も激しい。その点はセルジオ氏も言っているが、守って守ってカウンターのほうが効率はいいのかもしれない。それでも、今回の日本はそういう戦い方はしないと決めたのだから、それは仕方のないこと。そうすると、前半の元気なうちにリードを奪えなかったのは辛い展開であった。

ただ、何はともあれ、久保選手の見事なゴールで何とか初戦を取った。ベストメンバーが組めないことや、余計な(?)イエローカードを貰ってしまったこともあるが、初戦を取れないと決勝トーナメントに残るのは相当厳しいことを考えれば、勝ったという結果を出したことは良かった。次戦は、どうやら目下絶好調のメキシコ。最低でも勝ち点1(引き分け)は欲しいところだが、間違いなく難しい戦いになることだろう。

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