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レース用シューズの功罪

今度の土曜日にオンラインで42kmを走る。それに際して、シューズの選択をするために、2週連続でレース用のシューズで練習した。「ヴェイパーフライネクスト%2」と「アルファフライ」である。アルファフライは、たまたまナイキアプリでセールをやっていたので、かなり格安で手に入れた(今は今でやっていたが、それとは別でもっと前のことだ)。なので、色は2足とも一緒という、あまり面白くないことになってしまったが、実を取ったので仕方がない。

いつも走っている18kmのコースでの感じを比べてみた。どちらのシューズでも4'40"/kmを少し切るくらいのペースであったので、スピードはさほど変わらない。普段の練習シューズに比べると、接地の時の傾斜がきつく、脚が勝手に前に出る感覚はこの傾斜とカーボンプレートによるものだろうと思われる。

このシューズを履くことで怪我をするトップランナーが増えているという。たしかに、大学駅伝界でも駒大の鈴木芽吹選手をはじめ、早稲田の千明選手、太田選手の両4年生などの主力選手が全日本を欠場している。練習でペースを上げてしまい、疲労が抜けきらないままレースなどをこなせば故障のリスクはどうしても付きまとう。きちんと履き分ければいいが、大事なレースが多い大学生は、色々な場面で無理をしてしまうのだろう。

個人的な感覚であるが、上記のレース用シューズを履いて走ると、接地からの動きが練習と全然違って、脚のコントロールが利かないような感覚に陥る。ピッチはいつも変わらない数字になっているが、ストライドは伸びているので、その時の脚の使い方が異なってしまうのだと思う。また、脚を入れ替える時に腕振りでリズムを取るのだが、そのタイミングにもズレが生じている感じがする。普段は腕振りのリズムによってある程度自分のストライドをコントロールしているのだが、アルファフライではそれとは関係なしに脚が出る。体が温まる前にストライドが伸びてしまうため、知らないうちに脚を使ってしまっているのだと思う。

来週のレースでどちらを使用するかは、まだもう少し時間があるので考えようと思っている。レース用シューズはレースの時に使うもので、我々のような市民ランナーが普段の練習で使うものではないかなと、実際に使ってみて改めて思う。

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