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飛ぶ鳥の明日香へ

今回の拠点は、THE KASHIHARA。

はじまりの地 奈良「あすか」へ。

・・奈良で昔から伝わる食材・・・・・・・
例えば、大和当帰、吉野葛、大和橘、大和大鉄砲など。

『日本書記』には、推古天皇が宇陀地方で薬猟(611年)をした記述があります。

例えば「大和当帰」。全国各地に当期はあるが、生薬となるのは根で、大和当帰と北海道当帰のみだとか。

●吉野葛は、万葉集でも可憐なクズの花を詠んだ歌が登場しています。花が咲き終えると、実をつけ、晩秋になると吉野の人達は、山に入って葛の根を探し葛粉をつくり、それを湯に溶いて病人に飲ませたそうです。

飛鳥時代は、女性達が強い意志と信念をもって生きた時代でもあり、
彼女達の生きた時代、何を想い、どのような時代だったのか知りたくなり、訪ねてみました。

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取材日:2021.12.8
日本で最初の女性天皇といわれている推古天皇の時代に蘇我馬子が創建した日本で最初の本格的な仏教寺院。本尊の飛鳥大仏は、日本最古の大仏といわれている「飛鳥寺」からスタート。

飛鳥寺

9:30

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当時は、現在の約20倍ほどの壮大な寺院で、朝鮮半島から多くの技術者達がよばれ、日本で初めて瓦を製造し、建設に関わったそうです。

中へ入ると、日本最古の大仏といわれる「本尊飛鳥大仏」が、静かに鎮座していました。約1400年もの間、様々な天候や状況の中、ずっとこの場所で祈り、暮らしを見守っているようなお姿に心をうたれました。

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飛鳥大仏

住職に「鼻筋が通っていて凛々しいお顔ですね~」と言ったら、「左右で表情が違うんですよ」と。

おしゃるとおり。見る方向により全然異なるお顔をされていました。皆さんには、どう映るでしょうか。

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高さ約3メートル、当時銅15トン、黄金30キロキログラムを用いて造られたそうです。

そしてまたなんとも美しい像。

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聖徳太子孝養像(室町時代)
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阿弥陀如来坐像(藤原時代)
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飛鳥寺

聖徳太子もこの地で飛鳥大仏様に祈りを捧げたのだろうかと思いを巡らせ、1400年ほど前にタイムスリップしたようなひとときでした。

岡寺

10:30

岡寺の創建は、およそ1300年前。日本最初の厄除け霊場と言われています。

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本堂には、奈良時代に制作されたとされる巨大な如意輪観音座像が祀られています。こちらは、土でできた仏像としては日本最大の仏様。

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こちらの仏様の手に紐が。

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実は、仏様と紐で繋がることができます。

そして脇を固める脇侍。

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そして美しい。

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岡寺からの村の風景。

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向原寺

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蘇我稲目(馬子の父)の「向原の家」に552年に百済から献上された仏像を自邸に安置したのがお寺の起源。つまり日本最古のお寺ともいえます。

推古天皇が即位した豊浦宮跡でもあると伝わり、境内には推古天皇の宮跡遺構が公開されています。

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次は、明日香のオススメのランチをご案内します。

cafe ことだま

11:30

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お料理は、2週間ごとにかわるというランチは、地元のお野菜中心。

オーナーご夫妻は、明日香村が好きで月に何度も訪れていて、明日香村で出会ったそうです。

店内には、地元で活躍している作家さんの作品も展示されており、食べて・見て・触れて明日香村を楽しめるお店です。

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人気のお店で、ランチは数量限定の為、ご予約されることをオススメします。

川原寺跡 弘福寺

13:00

川原寺は、斉明天皇の飛鳥川原宮跡にたてられていた大寺の後で、飛鳥四大寺の一つとのこと。

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本堂の下には、「めのう石」と呼ばれる白代理の礎石がいくつも残されています。

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中大兄皇子が運んだと伝えられているそうです。

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そして日本書記によれば、川原寺は日本で最初の写経場と。

当時は、国家の一大プロジェクトとのこと。それがこの地で初めて行われたのですね。(今日は、凄すぎる・・と心の声)

写経体験や、定期的に写経会も開かれます。
※詳しくは、川原寺様公式ホームページをご確認ください。

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川原寺礎石復元跡

橘寺

14:00

聖徳太子誕生の地とされている太子建立の七ヶ寺の一つです。

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善悪2つの顔が刻まれた二面石。左側が悪面、右側が善面とか。

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そして、塔礎石。創建時には、五重塔があったそうです。
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今回、明日香を訪ねて、
重機など機械の力を借りずにどうやって当時の人達は建てたのだろう?
こんな大きい石、どうやって運んだのだろう?
どのような事を願いこのお寺を建てたのだろう?
そして同じ場所に立ち、現在の私達と同じように、先人も誰かを想ったり、自然や季節を愛でたのだろうか・・・

ゆっくりとまた明日香を訪ねたいと思った一日でした。




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