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単調な説明にしない、食べやすさアレンジレシピ

前回、「すぐ心が折れる「わからない人」」でわかりやすい説明について記事を書きました。

今回は、前回書ききれなかった一部、「単調な説明を避ける」ということについて書きたいと思います。

<単調な説明にしないための食べやすい調理アレンジ>

説明はそのままでも食べられますが、それだけでは味が単調になってしまうことがありますね。

単調にしないための3つのアレンジについて。

1.文章のひとまとまりの大きさを考える

例えばお団子は一つの塊を1回で食べるよう作られています。

情報も一口で食べられる量がだいたい決まっています。

情報を提供する側が「自分の理解力と受け手の理解力が同じだ」という勘違いが、一口のお団子を大きくしてしまいます。

「自分はこれを一口で食べられた。みんな食べられる」と思わずに、読み手に合わせた大きさをよく考え、言いたいことを凝縮し、要所要所で間をおくと、食べやすい団子になります。

もう一つ大事なのは、団子を作りすぎないこと。一口が丁度良くても多いと間延びしてしまいます。

・見出しを作って文章にまとまりを作る
・3~5行を目安に段落分けする
・時々箇所書きにする
・ストレスなく読めるのはだいたい2000文字程度

適切な大きさの一口の団子をぱくぱく食べるリズムがあると、単調さを感じにくくなります。

2.視覚に訴えると、具体的になる(イラストや写真の添付)

スーパーの売り場に料理の名前だけ書かれた箱があっても魅力は感じないように、視覚に訴える努力は必要です。

説明は抽象度が高いものは退屈なものになりがちですが、「もっと具体的に」というのが読み手の希望です。

イラストや写真を添付すると、読み手は具体的なイメージを描くことができます。過去に見たこと、自分の中のイメージと結び付けやすくなるからです。

説明の際にイラストを描くときに迷ったら、下記の図から何を表したいかヒントがあるかもしれません。

視覚的な資料で読者に伝えたいことは「特徴」?「状況」?「感情」?「構造」?「何かとの比較」?「何かとの関係性」?「変化」?

例えばリンゴでもこれだけ表現が異なってきます。

私たちの脳は見ることに多くの力を注いでいます。視覚物があると説得力が上がり、記憶に残りやすくなります。

説明の中に時々具体的な事例を出し、イラストや写真などを加えると、退屈になりがちな説明に面白みが加わります。

2.思い切って形を変えてみるのも(比喩表現やストーリーテリング)。

はぐれメタル型のポテトサラダです。

「普通のポテトサラダがいいや」という方は、ご所望になりません(当たり前ですね)。

でも、「たまに変わったものも食べてみたい」という方や、「普通のポテトサラダは食べる気がしなかったけど、これは食べてみようかな」という方がいます。

比喩表現にすると、そういった方に読んでもらえるようになります。ポテトサラダなら普通のものがいいですが、情報化社会の中では普通の説明に飽きている人は多いのではないでしょうか。

例えるものはみんなが知っているものでないといけません。子供にはアンパンマンが鉄板ですね。

みんなが知っているけれどなかなか言えない「うんち」に例えたうんこ漢字ドリルのヒットは、“普段の勉強方法に飽きているけどこれなら買いたい”と思える画期的な商品でしたね。

しかし一方で比喩やストーリーにすると本質的な部分がブレてしまう可能性も出てきますのでご注意を。

単調な説明にしないためのアレンジレシピをご紹介しました。


1.ひとくくりの説明の大きさを適切に。

2.全体の文字数が多くなりすぎないよう注意。

3.イラスト・写真を使うなど表現の切り口を工夫する。

4.説明を面白くしようとして伝えたいことの本質を逸脱しない。


お団子は食べたくて食べている人がほとんどですが、説明は食べたくなくても食べる人がいます。できるだけ美味しく頂いてほしいですね。

 

参考文献 

描いて売り込め!超ビジュアルシンキング ダン・ローム
「伝える」技術 ルール10 藤沢 晃治
あたりまえだけどなかなかできないプレゼンのルール 箱田忠昭
読みやすい文章の書き方 https://www.hitcopy.jp/basics/3.html

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